ちょっとした工夫で、お風呂タイムがもっと楽しく、そして家事が便利になります。イマドキは工事日数も2~3日で済み、お風呂に入れない日も少なくて済みます。今回は、浴室リフォームを成功させる3つの鉄則をご紹介します。

<目次>

ミストサウナが自宅で!お風呂は身体を洗うための場所と思うべからず
〈浴室リフォームのポイント-1〉

皆さん、お風呂は何のために入っていますか?もちろん身体を洗うためなんですが、「今日は疲れたからお風呂でゆっくりしたい」そんな風に思うことはありませんか?

現代人にとってのお風呂は、もはや身体を洗うためだけの場所ではありません。疲れた身体を休めたり、ストレスがたまった精神をいやしたり、アイデアを考えたり、お肌や髪のお手入れをしたり。明日からの毎日をもっと幸せに過ごすための大切なスペースです。

どうせリフォームするなら、機能だけでなく、お風呂タイムがもっと快適で楽しくなるような工夫を加えることで、満足度が大幅にアップします。

ゆっくりくつろぐバスタイム

最近はリラックスがテーマのシステムバスが増えている。写真は、肩湯が出るオプションがついたもの(LIXIL


このようなニーズを受け、最近のシステムバスは、リラックスをテーマにしたものが増えています。人気の設備はミストサウナです。工事はとても簡単で、浴室暖房換気乾燥機にオプションで付けられます。

また近年、浴室の面積は大きくなる傾向にあり、以前は標準的だった0.75坪のバスルームも、今ではちょっと手狭に感じるようになりました。

0.75坪と1坪の浴室の差は、浴槽の中で足が延ばせるかどうかにあります。もちろん、身体の大きさにもよりますが、1坪あると大きな浴槽が入るので、ゆったりとした姿勢で浸かることができ、かなりリラックスできます。

0.75坪と1坪の差は内法で約40cmです。このたった40cmのサイズ差が毎日を快適にしてくれますので、浴室リフォームの際には、洗面所などを含めた広い範囲で、プランの工夫をしてみましょう。

浴室の面積を広げられない場合は、脱衣室との間仕切りをガラスにしたり、外壁側に大きな窓を取り付けたりすれば、開放的な雰囲気が味わえます。常時透明なガラスでは抵抗がある場合は、透明と不透明をスイッチ1つで切り替えられるガラスもあります。

最近では、2階に浴室を移動させたり、庭に面して開放的に作ったりするなど、まるでリゾートホテルのバスルームのようなプランも人気です。お風呂は毎日のように入るもの。充実した毎日を過ごせるよう、身も心もリラックスできるような空間を目指しましょう。

窓を大きくしたら開放的になり過ぎた!?意外な失敗事例
〈ワンポイント〉

光の加減

ご近所から「見えるわよ」と言われ、初めて気が付いたケースも。照明は窓側の壁に取り付けて。

浴室リフォームでの意外な失敗が、窓を大きくしたら、開放的になり過ぎて、落ち着かなくなったというものです。

実際にあった事例で、浴室リフォームで窓を大きくしたら、道路からの視線が気になり、お嬢さんがお風呂に入るのを嫌がるようになったということがありました。

また、庭に向けてお風呂を作ったら、裏の家のリビングから丸見えで、見せられるほうも負担でお互い気まずい思いをしているなんてケースも。

浴室リフォームでせっかく窓を大きくしたのに、ブラインドを閉めっぱなしにしている、外に新しく目隠しフェンスを取り付けることになったという失敗事例もあります。浴室の窓を大きくする際には、外からの視線をよく確認しておきましょう。

照明器具の位置にも注意が必要です。窓の反対側の壁に取り付けると、光源 → 身体 → 窓の順番になり、影絵のように窓にシルエットが映ります。照明は窓がある壁面に取り付けましょう。

 

お風呂は段差と暖かさに注意!裸で入る場所であることを忘るべからず
〈浴室リフォームのポイント-2〉

お風呂には裸で入ります。当たり前のことのようですが、浴室の床は水や石鹸で濡れて滑りやすくなっているため、洋服を着ていれば何ともないことが、大事故につながることがあります。

リフォームの際には、床の段差は無くす、滑りにくい床材を選ぶ、体勢を変える場所には手すりを取り付ける、割れても安全な強化ガラスや割れにくいシートを挟んだガラス、アクリルパネルを使うなど、細部にわたって安全対策をしておきましょう。

床シャワー

入浴前の1分で床面を25度まであたため、浴室内の温度も上げる効果がある床夏シャワー(クリナップ


狭い浴室では、水栓金具の取り付け位置にも注意が必要です。洗い場の側面や背中側の壁面に取り付けると、身体をぶつけやすく大ケガをしてしまうことがあります。水栓金具は洗い場の正面に付け、凸凹の少ないデザインを選びましょう。

また浴室では、ヒートショック現象による死亡事故も起きています。ヒートショックとは、寒い洗面脱衣室や浴室から、いきなり熱いお湯につかることで、脈拍や血圧の急激な変化を起こし、深刻な体調変化を起こしてしまうことを言います。

高齢者の場合は、死亡するケースもありますので、洗面脱衣室や浴室内は冬でも暖かく保てるよう工夫をしておきましょう。

浴室暖房換気乾燥機の取り付けや、バスルームの床にお湯を少しまくことで浴室内の温度を上げる機能を持ったシステムもあります。もちろん、暖かいお風呂にするためには、システムバス本体の断熱性能をチェックしておくことも大切なポイントです。

洗面所は、小型ファンヒーター用にコンセントを取り付けておくだけでも便利です。

タオル掛けが原因で大けがに!?取り付け位置に注意
〈ワンポイント〉

ブラシ

何気なく取り付けたフックやタオル掛けが、大ケガの原因になってしまうことも。

何気なく取り付けたタオル掛けが原因で、大ケガをしてしまうことがあります。洗い場から立ち上がる時、浴槽から出る時、つい掴んでしまう位置に、吸盤などで取り付けたりしていませんか?

ちょっと滑ってよろけた時などは、目の前にある物を、とっさに掴んでしまうものです。しかし通常のタオル掛けでは、体重を支えるほどの強度はありませんので、外れてしまいます。全体重を掛けて転んでしまえば、大ケガをすることもあります。

タオル掛けはつかみにくい位置に取り付けるか、手すり兼用タイプの丈夫なものを取り付けましょう。

 

タイルの風呂は夫婦の危機?円満は掃除にあることを知っておくべし
〈浴室リフォームのポイント-3〉

ひと昔前は、タイル張りの浴室が多かったのですが、現在はパネルを現場で組み立てるシステムバスが主流です。システムバスのメリットは、何といっても掃除のしやすさです。目地が無く、カビが生える場所が少ないシステムバスに交換するだけでも、家事は格段に楽になります。

空気清浄バス

ナノイーが空気中のカビを抑制するカビシャット暖房換気乾燥機。衣類を吊るして乾燥させれば気になる臭いも低減(パナソニック


最新のシステムバスは、各メーカーが競い合うように掃除のしやすさの工夫を凝らしています。例えば排水口の髪の毛やゴミが簡単に捨てられたり、カビが生えやすかったドアのパッキンが無くなっていたり、白くくもりやすい鏡に水あかのこびりつきを防ぐコートがしてあったり。自動洗浄装置がついてこすり洗いが要らない浴槽もあります。

お風呂掃除は手間と体力が必要なので、腰痛の原因やどちらがするかで夫婦げんかになったなんていう話も。お風呂掃除は嫌いな家事ベスト3の常連です。毎日のことだからこそ、楽にしておくことが、夫婦円満の秘訣かもしれませんね。

窓があるから換気扇は要らない!?梅雨時もしっかり乾燥したい
〈ワンポイント〉

風呂掃除

キレイに洗ったら徹底乾燥がお風呂を清潔に保つコツ。

水まわりは清潔に保っておくことが、毎日を快適に過ごすコツです。そこで気を付けたいのが、浴室の換気と乾燥です。

窓があるので換気扇は要らない、洗濯物は外に干すので浴室乾燥機は要らないという方もいますが、湿度の高い時期は窓を開けるだけでは乾燥しきれません。

いつの間にか、コーキング(スキマを埋めている白いゴム)に黒カビが生えていたり、浴槽や排水口の周辺にピンク色のヌメリが出てきたりということが無いよう、リフォームの際には換気と乾燥機能が一体になった浴室換気乾燥機の取り付けをしておくのがお勧めです。

 

いかがでしたか?浴室リフォームを成功させる3つの鉄則は、快適、安全、清潔です。小さな工夫で毎日のお風呂タイムを更に快適にしましょう。また水まわりのリフォームは、時期の見極めもポイントです。下記に、タイミングの判断のしかた、お得にする方法などをご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
下記では、マンションの場合の浴室リフォーム成功のコツをご紹介しています。
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