ストレス/恋愛・結婚生活・離婚問題のストレス

パートナーを10倍いとおしく感じる3つのコツ

長く夫婦生活を送っていると、パートナーに対する不満が自然に募ってしまうもの。その不満を抱えていても、夫婦の関係性は改善していきません。夫婦関係を円満にするための「3つの考え方のコツ」をお伝えします。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

「情熱」が薄れても「好印象」をキープするには?

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「なぜ○○できないんだ」と、ため息まじりにパートナーを眺めていませんか?

「うちの夫、○○だから困っちゃうのよね」「うちの奥さん、○○してくれないんだよね」――長く夫婦生活を送っていれば、自然とこんなグチが口をついてしまうものです。こうした不満を募らせていくと、お互いへの尊重の気持ちもなくなり、夫婦関係は冷え冷えとしたものになってしまうでしょう。

結婚して数年もたてば、新婚時代のようなそこにいるだけで愛を感じるような情熱が薄れていくため、お互いへの好印象をキープする発想の努力が必要になるのです。そんな発想をどのように生みだせばいいのでしょうか? お勧めの3ポイントをお伝えしたいと思います。
 

その1. 「同じ」を求めず「違い」を認める

部屋の四隅まできちんと掃除機をかけない夫に「なんでこのホコリが見えないのかしら?」と、妻がイライラ。何度教えても、電化製品の操作方法をマスターできない妻に「なんでこんな簡単なことが分からないのか?」と、夫がイライラ。

このように自分にとって「当然のこと」ができないパートナーに、「こんなことがなぜ?」と疑問の目を向けてしまうのが、夫婦の関係悪化の入り口です。しかし、相手は怠けているのでもズルをしているのでもありません。人には感性や興味、得意不得意の差があり、男女ではその差も顕著であるためなのです。不得手なものには関心が薄く、関心がなければ上達もしにくいのは自明のこと。そこに「悪意」があるわけではないのです。

そもそも、「パートナーなら自分と同じように思っているはず」と期待するのは、ナンセンスです。自分にないものを持っているからこそ、その人に惹かれ、足りない部分をフォローし合いながら一緒に生活を築いていきたいと願う気持ちが、お互いを結婚に導いたのではないでしょうか?

したがって、パートナーが「自分と同じようにできない」のは、当たり前。自分に気づかないこと、できないことをたくさんしてくれているのですから、それでいいではありませんか。「どうしてできないのか」とため息をつくのではなく、できなくても認めるのが夫婦円満の秘訣です。他の2ポイントは、次のページでお伝えします。
 
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