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もう新車で買えないVWシロッコが新車時の半額!

ただでさえ新車の販売台数が少ない、つまり中古車の流通量が少ないのに2014年3月に日本での販売が終了してしまったVWシロッコ。発売から5年が経ち、ようやく新車時の半額以下の中古車が登場してきましたが、希少価値が今後注目されるようになると、これ以上値落ちが進まなくなるかも!? コンディションの良いシロッコを探すなら今のうちかもしれませんよ。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

貴重なスポーツクーペ・VWシロッコがようやく新車時の半額以下

気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はVWシロッコ(絶版)をご紹介したいと思います。
VWシロッコundefinedフロント

ゴルフよりもワイド&ローなスタイル。タイヤサイズは1.4Lが235/45R17、2Lが235/40R18で、ゴルフ6の225よりも太いタイヤを履いています


残念ながら日本では2014年3月に販売が終了してしまいましたが、欧州では同じ時期にフェイスリフトを受け、まだまだ現役で活躍中。そうなると次期型の登場にはもうしばらく時間がかかりそうです。

日本でのクーペ市場は決して大きくないという現状や、ベースとなったゴルフ6の販売台数には遠く及ばないということなどが、日本から姿を消した理由でしょう。

また5ドアからドアを2枚省くなど、使い勝手をあえて落としているにもかかわらず、使い勝手のいいゴルフ6にGTiやハイパフォーマンスモデルのRなど、スポーティなハッチバックを求める人への受け皿が用意されていたことも、影響したように思います。

振り返ればVWのハッチバックスタイルのクーペは、どうも短命だなという印象を受けます。ジウジアーロ作の初代シロッコこそヒットしましたが、2代目はその勢いを引き継ぐことができず、ここで一旦シロッコという名前が途絶えます。
VWシロッコundefinedリア

ラゲージ容量はゴルフ6の350Lに対しシロッコは312L。確かに減っていますがそれでも充分な容量と言えると思います。またフロント/リアに用意されたセンサーが障害物を検知してくれます


後継車として(というか少しポジションを上げて)コラードが1988年に登場するのですが、これまた販売はあまりパッとせず、1995年に生産が終了。コラードのVR6とか楽しい車だったのですが……。

その一方、販売台数が少ないほど需要と供給量で決まる中古車価値は得てして上がりがちになります。このシロッコもまたゴルフ6より中古車の流通量が少ないため、相場は高めです。ちなみに原稿執筆時点でのシロッコの流通台数は30台。ゴルフ6が522台ですから、その6%にも満たない台数です。そのため、今後の値落ちもゆっくりとしていると考えられます。

それでも最近はようやく新車時の半額以下という中古車が現れ始めました。原稿執筆時点での最安値は159万円。2009年式/6.2万km/修復歴なしの1.4LのTSIです。新車時価格は392万円ですから約60%オフという価格になっています。

だとしたら、新車時の半額以下が出てきた今が探し時ではないでしょうか。新車販売が止まっている以上、今後市場に入ってくる中古車は少ないでしょうし、時間が経つほどコンディションへの不安も増えていきそうですから。

ではシロッコはどれだけ買いの車なのか? 次ページで詳しく見ていきましょう。
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