輸入車/注目の輸入車試乗レポート

2015年も乗りたい! 個性的な輸入車たち(5ページ目)

2014年も “輸入車豊作”の年。BMW i3の志高い挑戦とM・ベンツCクラスの完成度の高さに感銘を受けたが、それ以外にも沢山の魅力的なクルマに出会えた1年を振り返ってみる。2015年も欲しくなるような輸入車に、いっぱい乗れますように。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド


10月 成熟モデルより挑戦的モデルに刺激を受けた

この月、2014−2015年度の日本カー・オブ・ザ・イヤーが決まった。昨年は本賞に輸入車として初めてVWゴルフが輝き、その勢いをかって今年も国産車vs輸入車の激しいバトルが繰り広げられたが、結局、本賞はマツダ デミオが獲得。デミオと激しいトップ争いを演じたメルセデス・ベンツCクラスがインポート賞に輝いた。Cクラスは、国内ショーレースで三冠を授賞。それだけ完成度の高いモデルだったということだ。

個人的には、成熟したモデルよりも挑戦的なモデルに刺激を受けた。というのも、いつにも増してクラシックカーに接する機会が多く、そのたびに、クルマの進化がさほどでもないことを実感していたからだ。
メルセデス・ベンツ190E

1982年にメルセデス・ベンツ初のDセグメントモデルとして登場した190。80年代に一世を風靡した。試乗車は今回リフレッシュ・レストアされたのは1993年の最終型

この10月にも、Cクラスの始祖とも言える190Eに試乗したのだが、今なお現役の走りに驚嘆した。20年以上も前の、5ナンバーサイズセダンに、である。190Eの偉大さに触れたあとでは、Cクラスの完成度の高さは当然、と思ってしまったのだ。デミオも、今まで蓄積された技術の最新版という意味では同じだと思った。

それよりも、未来に向けて違うチャレンジを評価したい。BMW i3の評価を最も高くしたのは、そういう理由からだった。

10月には日本のクラシックカーラリーの最高峰、ラフェスタミッレミリアにも51年式フェラーリ340ヴィニャーレスパイダーで参戦。トラブルにもめげず、見事“ぎりぎり”完走を果たした。

11月 ショーファードリブンの権化をオーナードリブン感覚で

誕生月もクラシック三昧ではじまった。月初に、博多~京都を走るラリーニッポンに、53年式ジャガーXK120フィックスドヘッドクーペ(FHC)で参戦した。

日本の文化や伝統を古いクルマで再発見するドライブラリー。はじめて九州がスタート地点になったということで、出雲ルートなど見知らぬ土地を走り抜けた。まだまだ日本には素晴らしい場所があると、再認識。こういうラリーもいいと思う。
ロールスロイス ファントム

ロールスロイスの最上級モデル、ファントム。基本的にはショーファードリブンだが、オーナードリブンで乗るリッチマンも少なくない。価格は5064万円スタート

新型車ではないけれど、ロールスロイス ファントムにじっくり乗れたのもいい経験だった。ショーファードリブンの権化をオーナードリブン感覚で乗る。さすがに使いこなせないんじゃないか、と試乗前には思ったけれど、乗ってみればこれが意外に扱いやすい。巨体さが気にならないのは、自在に動いてくれているという感覚が、しっかりドライバー側に伝わってくるからだ。このあたり、BMWのエンジニアリングも入っているからだろう。

ポルシェ911GT3の劇的なサーキットアタック・エンジンフィールや、メルセデス・ベンツS65AMGクーペの暴力的なエレガンスにも感動した11月だった。

12月 スポーツカーの市場は世界に広がった

ケーニグセグONE:1

ケーニグセグの最新モデル、ONE:1。1371Nmを発生する5L V8ツインターボに7速デュアルクラッチの組み合わせ。6台のみが生産される

一年のしめくくりに、というわけでもないが、ランボルギーニ ムルシエラゴLP670-4SVや、エンツォ・フェラーリ、さらにはポルシェ918スパイダーと、立て続けに時代を代表するスーパーカーに試乗した。けれども、真打ちはコレ、ケーニグセグOne:1だ。アゲーラRをはっきりと上回るパフォーマンスに、ただただ唖然。後コーフンのあまり、その夜はほとんど眠れなかったくらい。
フォードマスタング

伝統を継承しつつ、モダンに進化したフォード マスタング。国内にはまず2.3Lエコブーストを搭載した50YearsEditionを導入、2015年後半に右ハンドル仕様やコンバーチブルなどが販売される予定

時代の画期を感じたのは、新型フォードマスタングだった。アメリカンマッスル風味と、クーペエレガンスを融合させたデザインは完全にグローバル市場狙いで、その走りもまた世界レベルに達していた。このあたりは、シボレーコルベットも同じ。要するに、スポーツカーの市場は世界に広がった(拡げなければ生きていけない)ということなのだろう。

2013年末に購入し、一年かけてレストアしてきた、70年式プリマス・クーダAARが、仕上がった。ダークグリーンメタのアメリカンスポーツクーペは、最高のクリスマスプレゼントだ。この感覚が新型モデルから薄れていくのは残念でならないけれど、それもまた、時代の要請ということだろう。
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