上野の中心地で営業を続けるそば店「上野藪そば」

同店店頭

同店店頭

上野は老舗店が多いエリアです。100年以上営業を続けるということは店の努力に加えて、100年以上街自体が賑わいを保っていることが挙げられると思います。上野もまさにそういう街ですね。上野駅前のマルイの裏側の角地に、老舗そば店「上野藪そば」があります。

アメ横へと通じる人通りが多いエリアで街にしっかりとなじんでいますが、よく見ると渋い灯篭(とうろう)看板など、老舗感を漂わせる外観です。

創業は1892年(明治25年)

雰囲気のある灯篭看板

雰囲気のある灯篭看板

上野藪そばの創業は1892(明治25)年です。火事で焼失し、復活が話題となった「かんだやぶそば(当時は連雀町藪蕎麦)」からの暖簾(のれん)分けが、同店の始まりです。由緒正しい老舗店ですね。

そんな同店が営業をスタートさせた1892年とは、どんな時代背景だったのでしょうか……。1889年に発布された大日本帝国憲法、そして1894年の日清戦争に挟まれたこの年、日本初の日刊紙である東京日日新聞(今の毎日新聞)が発行されます。野球の「代打」が初めて行われ、「歯磨きチューブ」の発明などの史実も。明治天皇40歳、夏目漱石25歳、樋口一葉20歳、芥川龍之介が誕生した年、上野藪そばもその歩みを始めています。

では、上野駅からほど近い老舗そば店へと参りましょう。