100年店ランチ/東京の100年店ランチ

煉瓦亭(洋食/銀座/創業1895年)

ポークカツレツ、オムライス、ハヤシライス……馴染みの薄かった西洋料理を日本人向けに巧みなアレンジを。今回は、銀座の洋食店「煉瓦亭(れんがてい)」をご案内します。

菅野 夕霧

執筆者:菅野 夕霧

100年店ランチガイド

 100年以上銀座の街とともに歩んできた洋食店「煉瓦亭」

同店店頭

煉瓦造りの同店店頭

数多くの有名店や高級店が集まる美食タウン銀座。中央通りから1本有楽町寄りの通りに、老舗洋食料理店「煉瓦亭」があります。和光や松屋からもほど近い、銀座の一等地と言っていいロケーションで、老舗感ある外観。レトロな看板も趣きがあります。

最寄り駅はもちろん銀座駅。銀座一丁目、有楽町、東銀座からも歩ける立地です。店のオープンは11時15分という少し中途半端な時間ですが、必ず開店待ちの人がいますね。日本の洋食を開拓してきた一店として広く知られる同店。全国各地、また海外からの客の姿もちらほら。一飲食店という枠を越え、“観光地”のような存在でもあります。

創業は1895年(明治28年)

煉瓦亭が面している銀座ガス灯通り

煉瓦亭が面している銀座ガス灯通り

創業者は木田元次郎。煉瓦造りの街であった銀座で1895年、フランス料理店として開業したのが煉瓦亭の始まりです。

“煉瓦地”と呼ばれた銀座。そのレンガの名を冠した同店の創業年は、どんな年だったのでしょうか……前年に起こった日清戦争。日本が勝利しその後行われた講和条約や台湾が日本領になる、などが大きな出来事として記録されています。

庶民レベルの話では、ボウズ頭やイガグリ頭が流行し、地方では草履ではなく靴を履く人が増えた、などの史実も。そんな時代に煉瓦亭はその歩みを始めています。

では、まだ西洋料理が珍しかった頃に歴史をスタートさせた洋食店へと参りましょう。
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