大きな通りから少し隠れた小伝馬町のうなぎ店「近三」

細い路地の奥にたたずむ同店店頭

細い路地の奥にたたずむ同店店頭

東京メトロ日比谷線の小伝馬町駅を出て、地下を総武本線が走る江戸通りを浅草橋方面に2、3分でしょうか。左手にうなぎ店「近三」があります。

店名の近三の読み方はきんぞうではなく、“きんさん”。店は少し奥まっていますが、江戸通りの歩道に看板が出ているのでそれほど迷うことなく見つけられると思います。JRの馬喰町、都営新宿線の馬喰横山駅からも近い立地ですね。

創業は1869年(明治2年)

大通りに置かれる看板とメニュー表

大通りに置かれる看板とメニュー表

近三の由来は近江出身の創業者・松木三次郎が、出身地と自身の名前を合わせてつけたもの。同店のスタートは1869年、明治が始まった翌年ということになります。

では、同店創業の年、1869年とはどんな時代背景だったのでしょうか……まず大きな出来事としては、それまで各地を治めていた藩を解体する政策の第一歩である“版籍奉還”があります。また、江戸が東京に、そして都と定める東京奠都(てんと)受けて、天皇が京都から東京入りをします。関所が廃止され、切腹の禁止・帯刀の廃止などの討議が行われるなど、文字通り時代が変わったことを象徴する史実が並びますね。

そんな時代の変わり目に、近三もその産声を上げています。

では、小伝馬町で営業を続ける100年超えのうなぎ店へと参りましょう。