東京下町民家の風情、鳥料理とうなぎの「鳥徳」

同店店頭

同店店頭

兜町に隣接し銀行や証券会社が数多く立地する日本橋茅場町。東京メトロ東西線と日比谷線が交差する地下鉄茅場町駅の5番、もしくは6番出口から3分ほどでしょうか。新大橋通りより一本日本橋寄りの通りに、鳥料理とうなぎの「茅場町鳥徳(とりとく)」があります。

味のある下町民家風の渋い外観。老舗店らしい風情ですね。店頭のガラスの小窓にはメニュー一覧も。どこか温もりと郷愁を誘うタイプのたたずまいです。

創業は明治30年代

鳥徳の創業は明治30年代。明治30年は1897年なので、20世紀突入前後ということになります。では初代が店を始めた頃、どんな世の中だったのでしょうか……。

茅場町6番出口

永代通りに面した茅場町6番出口

わたしたちが経験した2000年、2001年の“世紀またぎ”もいろいろなイベントが行われましたが、それから100年前にも同様に福沢諭吉が慶應義塾で19世紀&20世紀の送迎会を開催するなど、“またぎ”のイベントが行われています。

20世紀がスタート年した1901年(明治34年)の1月2、3日には、報知新聞が「二十世紀の豫言(=予言)」を発表。その後100年間に起こることを予想しています。

そこでは、現在のエアコンやテレビ電話付きの携帯電話、インターネットショッピングを思わせる記述などがあります。自動車や電気の飛躍的な発展や、ライト兄弟による飛行以前の段階ですが、7日間で世界一周など、的中率でも感心させられます。その反面、蚊やノミの絶滅、暴風を(大砲で)防ぐ技術や、人と獣との会話など、まだ実現できていない内容も。そんな先人達がその先の100年間を夢見た頃、鳥徳も歩みを始めています。

では、長年多忙な金融マンたちのお腹を満足させてきた店へと参りましょう