細いながらしっかり角がある「せいろう」

「せいろう」の大盛り

「せいろう」の大盛り。大盛りは(286円+税)増し

開店時間は11時30分。付近で少し時間調整をしながら一人、同店へ向かいます。入店は11時32分ですが、先に入ったお客さんで1階席がほぼ埋まりかけています。人気ですね。同店は1階と2階があります。少し複雑な形状をしていますが、カウンター、テーブル席が効率よく配置されています。

まずは、冷たいそばのメニューを眺めます。そば店お馴染みの「鴨せいろう」や「天せいろう」に加えて、「なめこせいろう」「カレーせいろう」など、せいろうメニューが10種類あります。この日はシンプルな「せいろう」を、大盛りでオーダーします。価格は1000円(+税)。以前いただいた普通盛りでは少なかった印象から、初めての大盛りです。

そば汁には天然醸造醤油を使用

汁には天然醸造醤油を使用

運ばれてきたそばは、細いながら角がしっかりあるタイプです。同店では北海道産のそば粉を使用。つけ汁は、やはり“藪”ならではの濃い目でしょうか。たぐったそばの下の部分をほんの少しだけ浸して、ズルズルっといただきます。そばの量についてはもちろん人ぞれぞれですが、普通のせいろうだと、特に男性は少ないかも知れませんね。

そばの食後の楽しみである「そば湯」。木製の湯桶(ゆおけ)で提供されることが多いですが、同店では金属製の小さなやかんです。そば汁の入った店名入りのそば徳利といい、これはこれで風情がありますね。ちなみにそば湯はドロドロしたものではなく、サラっとしたタイプです。

土・日も営業-酒に合うおつまみ類も充実

同店の「鴨南蛮」

同店の「鴨南蛮」

土・日も営業し、ランチ後の休憩が無い「通し営業」も嬉しい同店。別日に伺った際には、以前から食べたいと思っていた「鴨南蛮」(1810円+税)をいただきます。厚みのある鴨肉はあらかじめ焼かれていて、鴨の脂が温かい汁に浮かんでいます。特に寒い時期はいいですね。冷たいそばで食べたい時は「鴨せいろう」、鴨だけを別に食べたい場合は「あいやき」(1143円+税)というメニューもあります。あいやきとは、鴨肉とネギ、いわゆる“カモネギ”の焼き物です。

「あいやき」

「あいやき」

あいやきもそうですが、同店には酒のお供になるようなメニューが豊富です。「いたわさ」(752円+税)や「玉子厚焼き」(752円+税)、天ぷら各種など、そば店のおつまみの基本はもちろんのこと、「炙りめんたいこ」(657円+税)や「自家製いかの塩辛」(657円+税)、「揚げ出しとうふ」(752円+税)、「本鮪のお造り」(2000円+税)など、あまりそば店で見かけない品々が揃っています。

休日など、ゆっくりとおつまみを食べながらお酒を飲み、良きタイミングにそばでシメる……同店のメニュー表を眺めているだけで、そんな想像に駆られます。そう、同店にはシメ用の少なめのそばとして「さくらせいろう」(543円+税)が準備されています(わかっていらっしゃる!)。

ファンの多い「みぞれ酒」

ファンの多い「みぞれ酒」

ちなみに夏場は、キンキンに冷え、氷でシャキシャキした飲み口の「みぞれ酒」も名物です。一度飲んだ経験がありますが、堪らない一品かと。

芥川龍之介誕生と同じ年に生まれた上野のそば店で、ランチはいかがでしょうか?

■上野藪そば
・住所:東京都台東区上野6-9-16
・TEL:03-3831-4728
・営業時間:11:30~22:30
・定休日:水曜(祝日の場合は翌日休み)
・地図:Yahoo! 地図情報
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。