大手の有名ビールから小規模ブルワリーのビールまでいろいろ
ギリシャの代表的なブランド、FIXビール
島を旅すると、その地の小さなブルワリーがつくった個性的なビールを楽しむことができます。ギリシャにはたくさんの島があるので、小さなブルワリーのビールもいろいろありますが、中でもエヴィア島のSeptem (セプテム)、ティノス島の Nissos(ニソス)、サントリーニ島の Volkan(ヴォルカン)などはお気に入りです。
ニソスは、今年の11月にドイツのニュルンベルグで開催されたヨーロッパ最大のビールコンテスト「ヨーロピアン・ビア・スター」にて、ボヘミアンスタイル・ピルスナー部門の銀メダルを獲得しました。ヴェルギナのヴァイスビールも他の部門で銅メダルを受賞。世界42か国、1600以上のビールが集まるなか、ギリシャのビールが銀、銅メダルを受賞したと話題になりました。
これら地方のブルワリーのビールもギリシャ全土の酒屋(カヴァ)やスーパーなどで取り扱っています。
その他のギリシャならではのお酒
チプロ、ウゾ、ラキなど多彩なギリシャのお酒
またギリシャのブランデーとして有名なメタクサは、バラや様々な香草から抽出したエキスや甘味料などを加え、熟成させてつくられます。甘い香りと口当たりで女性にも飲みやすいと人気があります。
マスティハ(マスティハの木の樹液)のリキュールもおすすめです。ヒオス島のみで自生し、ピロリ菌の除去など、様々な効能のあるマスティハは近年、健康食品や化粧品として人気が高まっていますが、リキュールも有名です。
ワイン、ビール、その他の様々なお酒は酒屋(カヴァ)で購入できます。スーパーでも様々な種類を豊富に取り揃えている店舗が多く、缶ビールのお値打ちパックなどが充実しています。アルコール類の販売時間などの規制は特になく、スーパーや酒屋が開いている時間帯なら、普通に購入できます。ビールは街中にあるキオスク(ギリシャ語でぺリプテロ)でも販売しています。
ギリシャでの飲酒の法規制
ギリシャでは18歳以上で飲酒が認められています。バーなどで18歳未満にアルコール類を提供した場合、店主は罰せられますが、IDなどの提示を求められることはめったにないのであまり厳しくありません。飲酒運転はアルコール濃度によって200ユーロから1200ユーロの罰金が科されます。重い場合は6ヶ月の免停に加え、刑務所に拘留6ヶ月というケースもあります。公共の場、地下鉄やバスなど公共交通機関での飲酒は基本的に禁止されていますが、ビーチでの飲酒はOKです。でも泥酔しているような人はいないですし、万が一、溺れても「自己責任」という考え方が定着しています。