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老後のための貯金、何でする?(自営業者編)(3ページ目)

自営業者や自由業の人(国民年金の第1号被保険者の人)の老後資金を考えるポイントは、退職金がないことと年金制度です。自営業者は勤労者と違い生涯現役でがんばれますが、老後に受け取る年金額の不足分や退職金のようなまとまった老後資金を自前で準備する必要があります。自営業者だからこそ利用できる税制上優遇されている方法をいくつかピックアップしました。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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金融機関の口座から自動振替で貯める

元本保証と殖える可能性のあるものと組み合わせると良いのかな~。

元本保証と殖える可能性のあるものと組み合わせると良いのかな~。

銀行や信用組合、ゆうちょ銀行、証券会社などの金融機関の口座の自動振替サービスを利用して貯めることができる商品には、元本保証の商品とリスクのある商品があります。

<元本保証の商品>
■銀行やゆうちょ銀行の自動振替定期預貯金
銀行や信用組合、ゆうちょ銀行、信用金庫などが取り扱う口座振替の定期預貯金で、もちろん預貯金額1000万円までは元本保証されます。口座から自動振替で毎月一定額やスポット的に追加して積み立てます。本来途中解約はできませんが、銀行によっては中途解約ができる商品を扱っています。これであれば、急に資金が必要になったときにも対応できます。事業資金の融資を考えると、メインバンクで自動振替定期預貯金を行うのがいいのかもしれません。

<リスクがある商品>
■積立型投資信託
投資信託をコツコツと積み立てるもので、銀行や信用組合、ゆうちょ銀行、証券会社などが取り扱っています。
  • 指定した投資信託を毎月一定額購入する
  • 1万円以上1000円(1円)単位(1000円以上1000円単位もある)

■るいとう(株式累積投資制度)
指定した株式を毎月一定額購入するもので、証券会社が取り扱っています。積立額は1万円以上1000円単位が中心です。

保険で貯める

年金の上乗せとしては、生命保険会社や損害保険会社、かんぽ生命、共済などが扱う個人年金保険が代表です。養老保険で退職金を準備するのは一般的ですが、終身保険を使うという方法もあります。

個人年金は、年金額が決まっている定額型と保険料の運用次第で年金額が決まる変額型の2つに大別できます。受取り方は、一定期間受け取る確定年金と終身で年金を受け取る終身年金、生死に関係なく年金を受け取る期間を保証する保証期間付終身年金があります。

保険料は、一定の要件を満たせば個人年金保険料控除(生命保険料控除)が受けられます。保険は、商品設計や手数料、解約時の条件など非常に複雑で、個々に異なります。対象商品について詳しい説明を受け、十分に理解・納得するまでは加入しない、くらいの強い気持ちで検討し加入することが必要です。


自営業者や自由業の人は、収入に波があるだけでなく緊急資金が必要なることを想定しておかなければいけません。上乗せ年金制度の商品を組み合わせて着実に老後の生活資金を貯め、銀行はメーンバンクを作り融資を有利に受けることができるような下地を作っておくことが必要でしょう。
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