画面保護カバーを兼ねたBluetoothキーボード
標準搭載のキーボードは、端末のシリンダー部分に磁石で固定してBluetoothで接続します。使わない時は、画面に重ね合わせることで、画面保護カバーとして使えます。キーボード単体の重さは294g(実測)です。一番厚いところで5mm程度で、薄い板のようです。これは、薄型キーボードの宿命ではありますが、タイプすると底打ちする感じがあります。キータッチは少しクリック感があり、打鍵音がほとんどない静かなキーボードです。キー配列に変則的なところはなく、キートップの大きさは、14x13mm(横×縦)で、若干横長のキートップです。一部のキーは、横が11mmになっていますが、ノートパソコンでも見られるので無難にまとまっていると言えます。
小さめのキートップだが使い心地は良い
キーボードにはタッチパッドがあり、71×41mm(幅x高さ)の大きさです。
操作感は悪くありませんが、指を滑らせたときの抵抗が強く、スムーズに操作している感じがしないのは残念です。また、高さ方向に短いので、スクロール操作がしづらくなっています。あと、10mmでも縦方向に大きくなれば、印象はずいぶん違ったはずです。
充電はUSB経由だが注意が必要
充電は端末のUSBポートを使います。充電中は、シリンダー横のランプが点滅し、充電が終わると点灯します。専用充電機は小型で持ち運びに苦労しません。ただ、YOGA Tablet2-10を充電するには、2.0A出力できる充電機が必要です。PCのUSBポートの出力は0.5Aなので充電できません。また、USBケーブルも2.0A給電されることを考慮したものでないとうまく充電できません。充電するためには、いくつかの条件がそろう必要があり、そうでないとトラブルになる可能性があります。トラブルを避けるためにも、標準の充電器とケーブルを使うのが良いでしょう。
バッテリーの持ちは?
バッテリー駆動時間は、カタログでは最大で15時間とされています。本稿を書くために、無線LANを有効にして調べ物のために時々ネットにアクセスする使い方をしていましたが、バッテリー切れになることはなく、しまいにはこちらが疲れて止めてしまいました。待機電力も低いようで、フル充電から1-2日程度の放置では、バッテリー切れになることはありません。
タブレットとしては秀逸、ノートPCのようにも使える
ウェブの閲覧や原稿を書く程度の使い方であれば、不満のないパフォーマンスで、スタンドと標準キーボードを組み合わせることで、ノートPCのようにも使えるのでお気に入りの端末です。キーボードと一緒に使うとノートPCと見間違える
スタンドを使って自立するには、255x63mm(横x縦)のスペースが必要です。Surfaceも同じようなスタンドを搭載していますが、「入」の字のようにスタンドが開く仕組みなので、自立するためにはYOGA Tablet 2以上のスペースが必要です。小さなテーブルでは、場所が確保できずに使えないこともありますが、YOGA Tabletは、必要なスペースが小さい分だけ使える場所を選びません。
ノートPCのように膝の上でも使えますが、タブレット側が重くバランスを崩しやすいうえに、磁石で取り付けたキーボードは、タブレットを支えるだけの磁力がないので、安定する場所で使うのが無難です。
ノートPCの代わりにとは言えませんが、標準搭載のキーボードとのセットであれば、我慢することなくそれに近いイメージで使えます。タブレットとしては秀逸で、ノートPCとしてもまずまずなので、かなり受け皿の広いタブレットと言えるでしょう。付属のキーボードを一緒に持ち歩いても、923gと1kgを切るので気軽に持ち運びができます。タブレットの良さは分かるけど、文字入力時はキーボードが欲しいと考える方にはオススメです。