キャリアプラン

もう悩まない!30歳からのキャリア開発で必要なこと(2ページ目)

30歳を前に今後のキャリア形成に悩まれる方も多いかもしれません。実際、30歳前後のビジネスパーソンに企業内研修や会合などでお目に掛かると、悶々とした状況で、将来に対しての漠然とした不安を抱えながら、目の前の業務に取り組んでいる方が多いように感じます。能力の全体構造を理解した上で、キャリア開発を考えてみてはいかがでしょう?そのコツをご紹介します。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


何がキャリア開発の原動力となるか?

キャリアビジョンが明確なビジネスパーソンはイキイキしています!

キャリアビジョンが明確なビジネスパーソンはイキイキしています!

キャリア開発の原動力になるものは何でしょうか?それは、バリューに基づいたミッションでありビジョンです。バリューは過去から現在までに培われた価値観、行動の規範となるもの、大切にしたいもの、自分の軸を示します。ミッションは今、やらなければならない使命感や責任感に支えられたものです。時間軸では現在という視点です。

ビジョンは10年後、5年後、3年後という中長期的な未来像(目的地)であり、具体的にイメージすることが求められます。本気で実現したいかどうかがエンジンの大きさになるでしょう。

具体的にビジョンを描くことができれば、現時点とのギャップが明確になり、そこまで辿り着くための道筋(アクションプラン)を策定することができます。あとはそのプランに従い行動し続けることです。環境変化があれば、ビジョンおよびアクションプランの修正は余儀なくされることでしょう。

さて、冒頭のTOEICのスコアや様々な資格は全体構造から言えば中核部分ではなく、上層部分に位置付けられます。コンピューターの世界で擬えれば、能力はプロセッサー(演算処理装置)とOSとアプリケーションに大別され、プロセッサーに該当するものが先のバリューやミッションやビジョンであり、OSに該当するもの基礎力(仕事力)、アプリケーションが実務力(専門力)です。

このような視点からまずは10年後である40歳の理想像や目的地を明確にすることです。明確になれば実現に向けてのやるべきことも明確化します。10年後をイメージして、自己のバリューを基に、今行うことをきちんと取り組んでいくことが継続できれば、輝かしい40代が待っていることでしょう。

全体像を確認した上で、必要であれば、資格取得に励めばいいのです。バリュー、ミッション、ビジョンという中核部分を固めることがキャリア開発の前提であることは肝に銘じてほしいものです。

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