トラベル英会話

前向きな前置詞forを攻略しよう!(3ページ目)

前置詞は多彩な場面で使われるので、on=~の上に、in=~の中に、といったように日本語と1対1で覚えていると、なかなか使いこなせるようになりません。多種多様な場面に通用する「基本の意味」を覚え、それを応用させていくのです。今回は「~のために」「~の間」など、一見関係ないように見えるいくつもの使い方を持つforの基本的な意味を考えていきましょう。

足立 恵子

執筆者:足立 恵子

トラベル英会話ガイド

forの持つポジティブなイメージ

レストラン

レストランには行った?行かなかった?

同じように「方向」を表す前置詞でも、forは「出発点」を意識していて、toは「到達点」を示すということをご説明しました。前のページで紹介した例は、次のようになります。

1)レストランに行ってその後バーで飲んだ。
b)We went to the restaurant.
この場合、実際にレストランに到着しています。

2)レストランに行こうとしたが途中でやめてバーに行くことにした。
a)We went for the restaurant.
「レストランに向かった」と言っているだけで、実際にレストランに到着していなくてもかまいません。

forは、単に移動の目的地を示すというよりは目標に向かっていくポジティブなイメージがあり、次のような慣用的な言い方があります。

Go for it!(がんばれ!)

会話の中でforを使ってみよう!

それでは、実際にforを会話の中で使ってみましょう。

(外出しようとしているときに)
A: Wait. I'm looking for the car key.
B: I can wait for ten seconds.
A: That's not good for me.
A: 待って。車のカギを探しているんだ。
B: 10秒なら待つわ。
A: それはまずいな。

look for ~も「~に向かって見る」または「~を求めて見る」から、「探す」という意味になります。こうして見ると、自由自在に思えるforの使い方にも、次第に見当がついてくるのではないでしょうか。
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