韓国語

難関!韓国「通訳翻訳大学院」に合格する秘訣(3ページ目)

通訳者を目指す人々が憧れると同時に、難関と言われる韓国の「通訳翻訳大学院」は通常、年に一回、秋に入学試験が実施されます。この秋、梨花女子大学校通訳翻訳大学院の通訳学科に晴れて合格したY.K.さんにインタビューをさせて頂くことができました。勉強方法からそのコツまで、ためになる情報が満載。関心のある方、必見です!

幡野 泉

執筆者:幡野 泉

韓国語ガイド

「日本語で負けられない!マインドコントロール!」を心掛けた

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お世話になった先生方のような通訳者になることが夢です!

(ガイド)入試について教えてください

(Kさん)梨花女子大の通訳学科は筆記がなく、面接だけです。ちなみに同じ梨花女子大でも翻訳学科を受ける場合は筆記のみです。通訳学科の試験は2日間にわたって行われました。試験内容はメモリーとSTです。1日目は、「日本語出し」。すなわち、韓国語を聞いてメモリーをし、日本語で要約を言う。そして、その時渡された韓国語の原稿を見て、日本語に訳していく(ST)。2日目はその逆(韓国語出し)を行います。両日、テスト後に5分程度、軽く質問も受けました。準備学院では、面接では個人的な質問はないと聞いていましたが、私は「休みの日は何をしていますか?」など、いろいろ聞かれました。後で周囲に聞いてみたところ、そういう質問は一切されなかった人もいるようでしたので、試験官の先生によるのかもしれません。

当日は意外と緊張しませんでした。緊張は禁物、と言われていたので、「マインドコントロール!」を心掛けました。運が良かったと思うのは、別の待機室は日本人が多かったところもあったそうですが、私の試験官の先生の待機室に日本人は私しかいなく、「日本語ができれば良い印象になる。日本語で負けていられない!」と思い、「日本語出し」の1日目に頑張れた点です。

ぺ先生からも「梨花女子大の面接ではハキハキしゃべらないとだめよ!」と事前にアドバイスを受けましたし、準備学院でも「뻔뻔하게(ポンポナゲ/ずうずうしく)!」が先生の口癖でしたね。合格者の先輩からは、謙虚な姿勢を持ちつつも自信があるように見せなければいけない、「まだ課題があるけれど、今持っている力を最大限に発揮しよう」というような姿勢で臨むと良いと励まされました。「あなたは声を大きくしないといけない」とは、いろんな方から言われ続けました。いまは、出せと言われれば出せるようになったかなという感じです(笑)。発音や発声について注意されたりもしたので、日本でTBSの社会人向け発声講座に通ったこともあります。これは後に自信につながりました。

恩師の先生方のような通訳者になるのが夢

(ガイド)今後の目標や夢を教えてください

(Kさん)2015年の2月に大学院に入学しますが、将来は、恩師でもあるペ・スンジュ先生、嵯峨山みな子先生、韓国の学院の先生方のような通訳者になることが目標です。日韓どちらで仕事をするかは決めていませんが、最終的には日本で仕事がしたいと思っています。

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Kさんへのインタビューは以上です。大いなる海原に飛び込むKさん。通訳の勉強を少ししてみたものの、その大変さに愕然とし、通訳者という職業に畏敬の念を抱いている私としては、その覚悟に胸が熱くなるものがありました。これからどんなことがあっても、これまで苦労してきた経験があれば、乗り越えられると思います。Kさんの晴れ舞台をどこかで拝見できるのを楽しみにしています。今後のご活躍を、心よりお祈りしています!

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