アンニョンハセヨ? 以前、「韓国の「通訳翻訳大学院」と「入試準備学院」について」という記事をお届けしました。通訳者を目指す方々が憧れると同時に、難関と言われる通訳翻訳大学院は通常、年に一回秋に入学試験が実施されます。この秋、梨花女子大学校通訳翻訳大学院の通訳学科に晴れて合格したY.K.さんにインタビューをさせて頂くことができました。関心のある方、必見です!

旅行で韓国の優しさに触れた

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同時期にヨーロッパと韓国を旅行し、「韓国の方が刺激的だった」というKさん

(ガイド)韓国、韓国語に関心を持ったきっかけは?

(Kさん)大学一年が終わった春休みに、「化粧品が安い」と聞いて友人と旅行でソウルを訪れたのがきっかけです。大学の専攻は英文学。第二外国語がフランス語で、韓国旅行に行く直前は、フランスとイタリアを旅行しました。それまでは韓国には関心がありませんでしたが、韓国は想像を超えるものがありました。フランスやイタリアは世界史で勉強したことがそのままあって、ヨーロッパは伝統を大切にするというイメージを持ったのですが、韓国は新しいものをどんどん取り入れていて、刺激的だったんです。それから韓国に強く興味を持つようになりました。

韓国旅行のとき、韓国の人たちがとても優しかったんです。タッカンマリ屋さんの隣の夫婦に話しかけられて、食べ方をレクチャーしてもらったり、だけどそのあと「その食べ方は違う」とお店の人が会話に入ってきて、それでもご夫婦は悪びれることなく私たちと普通に話たり、という感覚が面白かったんですよね(笑)。韓国人は日本人に対して良くないイメージを持っていると思っていたけれど、とてもフレンドリーに接してくれて、先入観を持っていたのはこっちだったのかな、とも思いました。

旅行がきっかけで、2年生になってから大学にある副専攻で「コリア研究」というコースを受け始めました。韓国の文化、歴史を学びたい人が取る授業です。授業内容は、日韓関係、北朝鮮について、在日コリアンについて、朝鮮学校の見学にも行きました。その授業で、日本の中にも韓国の問題がある、韓国を知ることが日本を知ることになる、ということを知りました。それから韓国ドラマも好きになり、韓流アイドルも好きになりました。東方神起です(笑)。韓国のドラマはきれいな景色を映しているものが多くて、住んでみたいなと思いました。

1年間の交換留学~最初は授業を聴くのも大変

(ガイド)韓国に留学したことはありますか?

(Kさん)「コリア研究」には韓国留学から帰ってきた先輩もいて、「高延戦(고연전-早慶戦のような、高麗大学と延世大学の運動部の試合のこと)」の話を聞いたりして韓国留学に憧れを持つようになりました。2年生のとき、参考書を買って独学で韓国語の勉強を始め、3年生から大学にある韓国語の授業を取り、1年間、初級、中級クラス両方に所属しました。

4年生になって、交換留学で韓国の高麗大学に1年間留学しました。最初は授業を聞くのが大変で、ディスカッションではつたない韓国語で発言する程度でした。前期に交換留学生用の韓国語の授業(語学堂で言うと4級レベル)を受講しました。夏休みに個人的に語学堂の5級に通い、後期はまた留学生用の授業(6級)に通いました。

先生が通訳をしているところに遭遇し、その姿に感動

(ガイド)通訳者になろうと思ったきっかけは?

(Kさん)日本に帰国してからは通っていた大学の延長生(5年生)となり、出版社を中心に就職活動をしました。就職活動をしている間、このまま就職したら韓国語を忘れてしまうので勉強を続けたいと思い、通訳クラスのあるアイケーブリッジ外語学院に通い始めました。現役通訳者の方が講師でしたので、通訳という仕事についても直接お話が聞けると思ったんです。

レベルチェックテストの後、通訳クラスに入ることができました。約1年、「通訳翻訳プログラム」に所属して勉強していたのですが、そんな中、東京ビッグサイトで開催された出版エキスポを訪れる機会がありました。出版社に興味があったということと、このときのエキスポに韓国特集があったので、足を運びました。そうしたら偶然、韓国特集のセミナーで、私が普段授業を受けているペ・スンジュ先生が発表者の通訳をしていたんです。先生がこっそり手を振ってくださって、そして、先生が活躍するのを目の前で見て、「ぺ先生、かっこいい!」と思いました。それで、通訳者になりたい、チャレンジしてみたいと思うようになりました。