テクノポップ/アーティストインタヴュー

20代から60代まで!Controversial Spark

ムーンライダーズの鈴木慶一さん登場です! Controversial Spark(コンスパ)は、慶一さんが中心になって20代、30代、40代、50代、60代が揃った多世代バンド。バンド結成から新譜『Section I』に至るまでについて語っていただきました。年始のコンスパのライヴに加えて、ムーンライダーズは12月17日・18日に復活ライヴです!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

偶然にも20代から60代まで

ガイド:
鈴木慶一さんに登場いただくのは、No Lie-Senseに続いて二度目となります。よろしくお願いします。前回のインタヴューで、No Lie-Senseの場合は、KERAさんから慶一さんに呼びかけたというのが結成の経緯でしたが、今回は慶一さんがメンバーを集めたのですか?

慶一:
そうです。まずは以前より仕事をしていたドラムの矢部くん、ギターの近藤研二くんと一緒にやりたいと思い、それからベースは女性がいいな、女性のヴォーカルも欲しいなと考えていたところ、偶然にも岩崎さん、konoreと出会ったわけです。

(鈴木慶一+KERA)X新生ナゴム=No Lie-Sense (All Aboutテクノポップ)

ガイド:
驚いたことに、20代(konoreさん)、30代(岩崎なおみさん)、40代(近藤研二さん)、50代(矢部浩志さん)、60代(鈴木慶一さん)、全ての世代が揃っているロックバンド、なんだかギネス申請できそうですが、これは全くの偶然なのでしょうか?
controversialspark

Controversial Spark (左から: 近藤研二、矢部浩志、鈴木慶一、岩崎なおみ、konore)


慶一:
偶然です。

3人のギタリスト

ガイド:
5人のメンバーにギタリストが3人(慶一さん、近藤さん、konoreさん)! どうして、今、ギターバンドをやることにこだわったのでしょうか?

慶一:
キーボードの鳴っていないバンドがやってみたかった。そして3本のギターのコンビネーションを追求するチャレンジがしたかったということです。

ガイド:
最近、聴いていた音楽にもギター主体のものが多かったのでしょうか?

慶一:
それはないですね。

ガイド:
3人のギタリストにはそれぞれ役割分担とかあるのでしょうか?

慶一:
明確に役割を決めている訳ではないですが、自然と私は変わったフレーズを弾いている。近藤くんも他の2人のギターを聴いて、隙間をつく、もしくは意図的に隙間を作るなど、考えているみたいだね。konoreも、かなり変なギターを弾いているし、カッティングがいいね。今は試行錯誤中だけど、棲み分けは出来てきそうだね。

初対面でセッション!

ガイド:
矢部さんと近藤さんとは旧知の仲だと思いますが、岩崎なおみさんとkonoreさんは、バンド結成が初対面だったのでしょうか?

慶一:
岩崎さんとは、あるライヴの打ち上げで会った事がある。konoreは、YouTube で発見し、初めて会った日に、セッションして、音を出して、録音もして、映像も撮ってしまいました。

ガイド:
慶一さんから声がかかった時の彼女たちのリアクションにとても興味があります。「えっ、どうして、わたし?」みたいな、そんな感じはあったのですか?

慶一:
かなり、驚いていたようだね。岩崎さんも、打ち上げで会って以来、2回目に会ったのがkonoreも参加した最初のセッションの日だった。

ガイド:
旧知の仲でない、世代も違う、ムーンライダーズの慶一さんもあまり知らないくらいの人もバンドに意図的に入れたかったというのはあったのでしょうか?

慶一:
「気心知れてない」人と、何かやりたいという気持ちがあったかも知れないね。
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