外国人が注目する東京　調べてみるとやっぱりすごい！

外国人居住を意識したサービスも導入
円安トレンドで、東京の不動産が注目を集める

2年前には1ドル80円を割っていた為替レートが、日本銀行の金融緩和によって120円前後の水準に。ドルとの連動性の強い台湾やシンガポール、香港などの通貨から見ても安くなっています。こうした円安の背景もありアジアを中心とした外国人の東京のマンションに対する関心が高まり、湾岸のタワーマンションや都心エリアの物件は、購入層としても目立つマンションが出てきています。
こうした需要の高まりもあり、外国人を意識したサービスを導入するマンションも登場しています。今秋発表の「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」（三菱地所レジデンス）では、東京23区内で、最も外国人居住者比率が高い新宿区いうこともあり、常勤するコンシェルジュのうち1名は、英語の話せるスタッフを配置する予定です。
日本政府観光局発表のデータによれば、2013年は訪日外国人客数が初めて1,000万人を突破。今年は10月時点で1,100万人を突破しており昨年を大幅に上回るペースで日本を訪れる人が増えています。その半数以上が東京に滞在しています。円安で、物価や宿泊費が安くなっていることが大きな要因ですが、東京にはそれ以外の魅力もあるようです。

世界最大の旅行サイトで世界の主要都市で東京が1位にランク
「公共交通機関」などが1位　「レストラン」「ショッピング」も高評価

世界最大の旅行サイト『トリップアドバイザー』による「旅行者による世界の都市調査2014」によれば、世界の主要な37都市のうち「総合的な満足度」で、東京は1位に選ばれています。2位がニューヨーク、3位バルセロナ。10項目以上のアンケートに対し、東京の評価が高かったのが、「清潔感」（1位）、「公共交通機関」（1位）、「タクシーの総合的サービス」（1位）、「現地の人が親切」（1位）といった項目。さらに「タクシーの運転手の親切さ」「一人旅のしやすさ」で2位、「レストランの評価」「ナイトライフの満足度」で3位、「ショッピングの満足度」で5位にランクしています。
私も上海や香港、デリーやダッカ、ハノイ、バンコク、ホーチミン、ビエンチャン、コロンボ、プノンペン、イスタンブールなどアジアの諸都市を訪ねたことがありますが、その度に日本の電車の正確さ便利さの有難味を実感します。ほとんどの街が電車と徒歩で行ける便利さは、東京ならではと言えるかも知れません。

また、「レストランの評価」だけでなく、「ナイトライフの満足度」も高く評価されているのは驚きです。確かにコンビニエンスストアは、24時間開いている店も多いですし、夜間も安心して出歩けることも評価の高いポイントなのかも知れません。外国から見た東京には、私たちが日常的に享受していて特別に感じていない暮らしに魅力があるのでしょう。

次のページではさらに東京の注目点を見てみましょう。