十月桜、冬桜、不断桜(ふだんざくら)などの種類があって、珍しい季節に桜が咲く風景が楽しめることから観光名所となっているところも多いです。
今回は秋から冬にかけて咲く桜の風景の中から、愛知県にある小原(おばら)の四季桜をご紹介します。里山を美しく彩る真っ白な四季桜と秋ならではの紅葉が加わった風景は、一度見たら忘れることができない風景ですよ。
秋に満開を迎える小原の四季桜
四季桜が咲く風景が楽しめる小原地区(Googleマップ)は、愛知県豊田市の山間にあります。豊田市の中心部から車で1時間ほど離れており、岐阜県との県境にもほど近いです。 四季桜とは、小さな花を咲かせるマメザクラと長寿で知られるエドヒガンが掛け合わさったことでできたとされる桜の品種で、秋と春に花を咲かせますが、秋の方がはっきりと花が咲いた状態を見ることができます。小原地区では、四季桜が地区の木として大事に育てられていて、11月を迎えると里山のあちらこちらで四季桜の花が開きます。その数は地区全体で1万本にも上るとのこと。 里山には四季桜以外に紅葉の木もあるので、紅葉が色づいた時は可憐な四季桜の白い花が埋め尽くす中に鮮やかな紅葉がアクセントを添えるというここだけの素晴らしい風景を目の当たりにすることができますよ。
四季桜と紅葉が織りなす鮮やかな風景
それでは、小原の四季桜と紅葉のコラボレーションに出かけましょう。 四季桜が広がる風景は、小原地区の7箇所(小原ふれあい公園、市場城址、和紙のふるさと、柿ケ入遊歩道、川見(せんみ)四季桜の里、前洞の四季桜、大洞の四季桜)に点在しています。また100年以上の樹齢を誇る前洞の四季桜は1本だけで、他の四季桜とは若干開花時期がずれています。 それぞれの箇所は0.5キロから3キロ程度離れていますので、バスで来られた方はハイキングを兼ねて歩くのも良し、四季桜が見頃となる11月の特定日だけ運行する小原支所、川見四季桜の里、和紙のふるさとを巡回する四季桜まつりシャトルバスを活用するのも良いでしょう。 豊田市中心部から一番奥に位置する川見(せんみ)四季桜の里では、里山を四季桜が覆い尽くす絶景が見られます。 急坂の遊歩道を歩いて数分で四季桜が咲く里山に登ることもできますので、お天気が良ければぜひ上まで登って見下ろしてみて下さい。紅葉と四季桜がそれぞれの色を主張する風景は見応え十分ですよ。桜と紅葉が同居する小原の四季桜をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
四季桜は例年だと11月いっぱい、紅葉の見頃は例年だと11月中旬から下旬です。少し行きにくい場所ではありますが、素敵な風景を堪能することができますので、ぜひ小原の四季桜と紅葉を楽しんでみて下さい。
小原の四季桜へのアクセス
地図:Googleマップアクセス:
<鉄道> 東海道新幹線・東海道線 名古屋駅下車。
- 名鉄名古屋駅より豊橋方面の電車に乗車し、知立(ちりゅう)駅で名鉄三河線に乗り換えて豊田市駅下車。とよたおいでんバス 小原・豊田線 上仁木行きに乗車して小原大草、和紙のふるさと、上仁木バス停下車。
- [小原四季桜まつり開催中の土日のみ]名古屋市営地下鉄 東山線 藤が丘駅より愛知高速交通(リニモ)で八草駅へ。シャトルバスで小原ふれあい公園へ直行が可能。
<車>
東名高速 豊田ジャンクション、または新東名 豊田東ジャンクションから東海環状道に入り、豊田藤岡インターチェンジより国道419号線を小原・瑞浪(みずなみ)方面へ。各会場に10台~100台の駐車場があります。
川見四季桜の里の駐車場は、土日等の混雑日がバス専用となりマイカーが止められない日があります。この場合は近くの上仁木駐車場に車を止めて歩くか、小原ふれあい公園に車を止めて四季桜まつりシャトルバス(無料)またはとよたおいでんバスで移動することになります。
【関連サイト】 ◇「桜の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで桜が楽しめる名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
◇「紅葉・黄葉の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで紅葉の名所を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
◇「東海の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで東海地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。