ミュージカル/注目のミュージカルレビュー・開幕レポート

名作『タイタニック』鈴木綜馬&藤岡正明撮影レポ(5ページ目)

ついに待ち望んだ作品が(拍手)!『ナイン』『ファントム』などで知られるモーリー・イェストンの名作ミュージカル『タイタニック』が、気鋭の若手演出家トム・サザーランドの新演出により、7年ぶりに還ってきます。鈴木綜馬さんと藤岡正明さんのビジュアル撮影現場にお邪魔し、その様子をレポ&ご本人達にお話を伺いました。オーディションのことや、懐かしい7年前のお話も!

三浦 真紀

執筆者:三浦 真紀

ミュージカルガイド


演出家によって作品はガラリと変わる。
同世代のトムさんが『タイタニック』をどう料理するのか

撮影レポ写真

バレットの存在感が光る。

——藤岡さんご自身が演出もなさるから、そういうことを考えるのですか?
演出は難しいものですけどね。そのグレンさんが手掛けた『タイタニック』という意味で、今回は気が引き締まります。
『タイタニック』の台本を読んで思ったのは、『ブラッド・ブラザーズ』とは違い、『タイタニック』は実際の史実を元にした話だということ。それも死と直面し、乗客乗員ひとりひとりの思いを描く群像劇であるということ。僕が演じるバレットにしてみれば、労働者としての不満や悔しさもあったでしょうし、地元で待つ恋人への思いもある。実直で情熱的な人間だろうと思います。その彼が、船が氷山にぶつかった後の事故の混乱の中でどう行動するのか。トムさんがそのあたりをどのように演出なさるのか。
グレンさんは70歳を過ぎた、百戦錬磨の演出家でしたが、『タイタニック』という同じ作品を、今回は僕と同年代である30歳のトムさんがどう料理するのか、とても期待しています。

撮影レポ写真

美青年バレットの面影。

——演出家によって、作品はガラリと変わりますからね。
確かに。僕に演劇って面白いんだと思わせてくれた2人は、グレン・ウォルフォードさんと『宝塚BOYS』でお世話になった鈴木裕美さんです。裕美さんは演出する時、よりストレートに言いますね。裕美さんは稽古場での役者の動きで、自分がわからないと「なぜ、こうやって動いたの?」と聞き、その理由が役者のアプローチとして成立しているものであれば、「なるほど!わかった、それを活かす方法でやるわ」とOKを出してくれる。演劇に真摯な姿勢は、グレンさんと似ているかも。トムさんからもきっと、いい刺激をいただけるのではないかな。

【公演情報】
ミュージカル『タイタニック』
2015年3月14日(土)~29日(日) Bunkamuraシアターコクーン 
2015年4月1日(水)~5日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ


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