美容整形・プチ整形/若返り美容整形手術

疲れて見える原因「目のクマ」を徹底解決!(2ページ目)

疲れて老けて見える元凶である、悩ましき「目のクマ」。美容外科医師が、「目元のクマ」の原因と対処法について詳しく解説していきます。

名倉 俊輔

執筆者:名倉 俊輔

美容整形ガイド


黒クマ(脂肪の突出なし)の治療法

この方はあまりひどくありませんが、小じわがクマに見えるタイプです

この方はあまりひどくありませんが、小じわがクマに見えるタイプ

黒クマができる原因は血行不良と小ジワによる影です。10代や20代前半の方でクマに悩んでいる人は、血行不良から起こる黒クマである場合が多いといえます。

温める事やマッサージで改善が期待されるものは、脂肪の突出がない黒クマであると考えて良いでしょう。

効果的な美容医療での治療は、小じわには「ハリを出すPRP血小板療法」、シワによる凹みには「ヒアルロン酸注射」が効果的です。

「PRP血小板療法」とは、採血によりとった血液に遠心分離などの処理を行い精製し、これを目の下に注入する方法です。それにより、コラーゲンの精製を促し、肌にハリを出し、シワを伸ばします。再生医療と言われる分野の治療になります。


黒クマ(脂肪の突出あり)の治療法

黒クマと赤クマが出ている方です。眼窩脂肪の突出もあります

術前BEFOR写真。黒ラインが黒クマ、赤丸が赤クマ。眼窩脂肪の突出もあります

このタイプのクマは、眼窩脂肪が突出してゴルゴラインが凹むことで影ができ、とても疲れた印象に見えます(右図の黒線の部分)。

30代から見られ始め、クマで悩む30代以上の方の大部分の原因はこちらに該当します。

 

下瞼の構造です。黄色の部分が眼窩脂肪になります

下瞼の構造です。黄色の部分が眼窩脂肪になります

図の黄色い部分が眼窩脂肪です。若いときには眼窩脂肪は眼窩隔膜や眼輪筋で押さえられていますが、年を重ねると組織の弾性が失われて脂肪を留めておけなくなり、図の右側のように眼窩脂肪が前方に突出してきます。

 

眼窩脂肪の除去と脂肪の注入をした後の写真です

術後AFTER。眼窩脂肪の除去と脂肪の注入をし、黒クマと赤クマを解消。

実際にこのようなケースの方のビフォー・アフター写真も掲載しておくので、参考にしてみてください。

このケースの治療は眼窩脂肪を適量除去し、眼窩脂肪の下の凹んでいる部分であるゴルゴ線に脂肪を注入して、頬にハリを出しています。

赤クマの治療法

赤クマは、黒クマの初期状態であったり、黒クマと同時に出ることもあります。
この原因は黒クマ(脂肪突出有り)で説明したように、加齢で眼窩脂肪が突出すると、眼窩脂肪の前にある眼輪筋が押されます。この眼輪筋が皮膚に押し付けられると皮膚側からは赤く透け、赤クマ(術前写真の赤丸の部分)となるのです。

この治療は、黒クマ(脂肪突出有り)の場合と同様に、適量の眼窩脂肪除去をすることで改善できます。


undefined目の下の色素沈着の症例です。赤クマは手術にて治療しました

目の下の色素沈着の症例です。赤クマは手術にて治療しました

茶クマの治療法

茶クマの原因は色素沈着です。色素沈着の原因は複数ありますが、肝斑などもクマの原因となります。

治療としては、まず目の下をこすらないことが大切です。
クマを隠そうとして目の下のファンデーションを厚塗りして、化粧が落ちにくくなりこすって落としているケース。目の粗いタオルでこすっていればクスミが薄くなると思いこんでいたケースなども聞かれ、間違った美容法を行っていては、どのような治療をしても改善しませんのでご注意を!

美容医療での治療では、以前ご紹介したYAGレーザー等の色素に反応するレーザーが有効です。
参考記事:ばれないように若返りをするコツ

目の下のクマは顔の印象を大きく左右します。疲れて老けて見える原因にもなります。一口に目の下のクマと言っても様々な原因があるので、それぞれに合った正しい治療をしていきましょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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