クリストファー・ノーランの鬼才っぷりがわかる!
『インターステラー』(2014年度作品)近未来の地球を舞台に、食糧難で崩壊の危機寸前の最中、移住できる惑星を調査するミッションを遂行することになったクーパー(マシュー・マコノヒー)。しかし、シングルファーザーの彼には子供が二人おり、娘は反対をするけれど、クーパーは人類のために身を切られる思いで宇宙へと旅立つ……。
あちこちで21世紀の『2001年宇宙の旅』と言われていますが、親子の物語にボリュームがある分『2001年~』よりもとっつきやすい映画です。とはいえSF慣れしていないと、いろいろな仕掛けについていけなくなるかも。
人類の危機を救うために宇宙へ~という設定は『アルマゲドン』もそうなんですが、『アルマゲドン』は小惑星内で核を爆破するという命がけだけど単純なミッションでしたが、こちらは時空を超えたり、惑星での裏切りやファイトがあったり、別れがあったり、散りばめられた伏線が最後に明らかになったり、見ている方の気持ちは不安と興奮と感動で大いに揺さぶられます。
クーパー親子の超個人的なエピソードと人間を救うという壮大なミッションがどうリンクするのかが見もの。クリストファー・ノーランの映画はときどき「この監督の頭の中はどうなっているのか」と思うほど、壮大な世界を脳内で構築し、映像として見せてくれますが、この映画も然り。オリジナリティ溢れるノーランワールドを堪能できます。
監督:クリストファー・ノーラン出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、エレン・バースティンほか
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