夫の家事・育児時間は、増えている?
家族団らんの時間は、増えている!
総務省の統計で、夫婦の家事・育児時間等の推移を見てみると、大まかな特徴としては、「夫の家事・育児時間は増加」「妻の家事時間は減少、育児時間は増加」の傾向があるそうです。
とはいっても、例えば、共働き世帯で「平成3年の夫の1日あたりの家事時間8分、育児時間3分」が「平成23年の夫の1日あたりの家事時間12分、育児時間12分」と、増加したのは、わずか4分とか9分です。
一方、共働き世帯の妻は、「平成3年の1日あたりの家事時間3時間38分、育児時間19分」、「平成23年の1日あたりの家事時間3時間27分、育児時間45分」で、家事時間が減少したといっても11分、育児時間が26分増えていますので、まだまだ妻が家事育児の大半を担っていることが分かります。
「夫の家事育児時間が増え、妻は家事時間が減って、子どもと触れ合う時間が増えた。」とも言えなくはないのですが、具体的な数字を見てみると、まだまだだな~と感じます。
以前、コラム「妻が働いても夫の家事・育児は増えない!?」で、妻の働き方と夫の家事・育児時間について触れたことがありますが、ここ数年、イクメンとか、ワーク・ライフ・バランスという言葉も浸透し、保育園の送迎をしている男性も多く見かけるようになりました。なんとなく、妻が働いている方が、夫の家事・育児時間が多いような気がするのですが、実際はどうなのでしょうか?
上の表を見てみると、なんと、夫が有業で妻が無業世帯(専業主婦世帯)の夫の方が、共働き世帯の夫よりも、家事関連の時間が多いのです。分類されている子どもの年齢が分からないので、あくまでもガイド平野の想像ですが、「専業主婦世帯は、子どもが生まれてまもなく、かわいい子どもに早く会いたくて夫も仕事を早く切り上げて帰宅し、育児に携わる時間が長い」のではないかな? と思います。子どもがある程度成長する頃、妻も働きに出始め、夫も中間管理職等、責任のある仕事を任される年齢になるので、仕事時間が多く、家事・育児の時間が少なくなるのかもしれません。
>>家事の効率化も進んでいる?