池に浮かぶように光る照明器具
阿弥陀堂の両サイドにある池の古代ハスも有名で、夏は池に花が咲き、新緑の緑の中に薄いピンクの花が美しい景観となります。写真4. 古代ハスをイメージした照明器具
写真5.カラーフィルターを内蔵して点灯した状態
実際に咲いている蓮の花は種類によって花弁数が異なります。それは多いもので100枚を超え、少ないもので10数枚の花もあるそうです。
今回製作した器具はその少ない花弁の蓮に似せています。また花径は20~30cmが多いので、器具の大きさもできるだけそれに近づけることにしました。花弁のデザインにあたって、初めは紙で大きさなどのバランスを試作し、次に光をどのように受けるかアルミのパンチングメタルで質感や形状を確認してから、フローティングライトのメーカである(株)タカショーに製作を依頼しました。
風のない静かな夜は池の水面が鏡状になります。そこに光のハスが映り込みます。その様子は美しく、しかし波立っているときはまた違った照明が期待でき、天候で効果が変わる面白さがあります。運が良ければ一夜で、その二つの光を体感できた方も多かったと思います。(写真6)
写真6. 古代ハスをイメージした照明器具
2014年度の紅葉ライトアップの様子は白水阿弥陀堂紅葉ライトアップのfacebook からもご覧になれます。
写真3.要約写真提供:金子俊男
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