バルセロナで生ハムを食べよう
スペインで絶対に味わってほしいのがワインと生ハム。スーパー内にもその場で切ってくれる燻製コーナーがあり、市場や街角にも専門店はいくつもあります。またバルやレストランでも気軽に食べられます。そんな生ハムとは一体何か?製造の工程は?イベリコ豚って何?種類や製造工程など、様々な疑問が一気に解決されるユニークなミュージアムが、2014年4月にオープンしました。
テイスティング付き!生ハムミュージアム
生ハムミュージアム「ハモン・エクスペリエンス」は、市内に約40も店舗を持つ大手の生ハム卸業者が所有者。ランブラス通りのサン・ジュセップ市場の向かい側付近にあります。ミュージアムの見学は、最大18人のツアー方式。11時から20時半まで30分おきに行われます。
巨大な生ハムが天井からぶら下がるレセプションでチケットを購入して、エスカレーターで地下に向かいます。地下のレセプションで言語を告げるとオーディオガイドを渡されます。(残念ながら現在は日本語はありません)1つの映像が終わると自動的に次の部屋のドアが開き、これまでいた部屋のドアも閉まるので、荷物を置いて動かないようにご注意を。
最初の部屋ではざっとイベリコ豚についての説明があります。生まれたばかりの子豚が母豚のミルクを飲む姿などが映し出されます。
次の部屋ではその成長について。どれくらいの量のどんぐりを食べるか、どれくらいまで大きくなるのかなど、詳しい映像と共に体感できるシステムになっています。
次の部屋では塩漬けについての説明、その次は世界で注目される生ハムについての紹介、熟成についての説明があり、ミュージアムは終了です。
実際に生ハムを食べてみよう
ミュージアムの見学が終わるとエスカレーターで2階へ上がります。左側にはランブラス通りを見下ろしながら、生ハムをはじめ、様々なサンドイッチが食べられるレストランがあり、右側には広大なテイスティングルームがあります。「マエストロ・コルタドール」(生ハムカットの巨匠)と呼ばれる専門家が、目の前で生ハムをカット。イベリコ豚以外の豚の生ハム、イベリコ豚だけれどエサで育ったもの、4種類の政府認定地域のものと、全6種類が一気に味わえます。1つずつマエストロが説明してくれるだけでなく、カウンター内の画面にもスペインの地図と共に各生ハムの説明が映し出されます。ドリンクは水、ビール、スペイン産スパークリングワインカヴァ、白ワイン、赤ワインのなかから1種類選べます。ここで味わって気に入ったものは、ミュージアム内のレストランでも食べられ、1階にある大きなショップで購入も可能。ただ機内の持ち込みは禁止されているので、購入する場合は滞在中にホテルなどで食べましょう。
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【閉館】
■Jamón Experience(ハモン・エクスペリエンス)
住所:Rambla de les Flores 88-94
TEL:(34)93 0028474
営業時間:11:30~20:00(30分おき)
入館料:19ユーロ
閉店日:なし