受注者選考のポイント(プロジェクト方式)
プロジェクト方式においては、受注者の決定がプロジェクトのスタートになります。受注者の実績や評価が公開されているサイトでは、過去の受注案件や発注者からの評価、受注者側の得意分野といった情報は、もちろん参考になるでしょう。ただし、必ずしも安価に大量に受注した実績を持つ企業(個人)がいいとは限りません。的を射た提案が複数出てくるなど、実際にやり取りをした「実感」で信頼できるかどうかを判断することをおすすめします。例えば、「ユーザビリティ上、ここはこうしたほうがいいのでは」「こういうやり方も可能です」といった提案が提示されることによって、発注側が見えていなかったニーズを発見できたり、ビジネスが改善されるきっかけになることもあります。
顔が見えないからこそ、人となりが伝わってくることも
また、発注の規模や範囲が大きい場合は、一番肝心な要件定義(仕様決め)部分を任せるプロジェクトマネジャーを募集し、その人にその後の発注を任せる方法もあります。その際、成果物ごとに区切って別々に発注してもらうようにすれば、リスク分散にもなります。
発注後のポイント
クラウドソーシングの場合、顔の見えない相手に仕事をお願いし、基本的にはオンライン上で取引が完結することになります。納期間際で連絡が取れなくなった、といったことのないよう、クラウドソーシングサービス上やメールアドレスだけでなく、念のため、複数の連絡手段を確保しておきましょう。また、特に初めての取引先の場合、週次で進捗状況を報告してもらう、作業途中のデータを共有してもらうなど、スケジュールや成果物の方向性をチェックしながらプロジェクトを進められればベストです。
以上のようなポイントに注意しながら、上手にクラウドソーシングサービスを活用しましょう。