延べ約92haのエリアで再開発が続く注目の「武蔵小杉」
計画総戸数約1,200戸の新街区がスタート
2000年代以降、首都圏で最も整備された街といっても過言ではない「武蔵小杉」駅界隈。ここ数年でも、「武蔵小杉東急スクエア」、「ららテラス武蔵小杉」がオープン。11月22日には、イトーヨーカ堂などが事業者で、売り場面積約37,000平米の「グランツリー武蔵小杉」がオープン(予定)します。居住人口の増加とともに、利便性も高まる。絵にかいたような再開発の成功事例でしょう。再開発面積は、延べ約92haに上ります。この「武蔵小杉」駅の新街区でタワーマンションの開発がスタートしています。「(仮称)小杉町二丁目地区開発計画」は、かつて社宅のあった広大な敷地に2棟のタワーマンションを計画。既に認可のとれているA街区のタワーは、地上53階の592邸。総計画戸数は、約1,200戸です。
東急東横線、目黒線「武蔵小杉」駅から徒歩5分。JR南武線・湘南新宿ライン・横須賀線「武蔵小杉」駅北口から徒歩4分のアクセス。スクエアな整形の敷地が2つ並びます。開発では、ショッピング・アベニューやコンベンション施設も整備されます。事業主は、三井不動産レジデンシャルとJX日鉱日石不動産、設計施工は竹中工務店が担当します。
パークシティ武蔵小杉で実績のある三井不動産レジデンシャルの事業という事で、今後のリリースに注目です。多摩川の身近な街区で、等々力緑地などのレジャースポットも身近です。
西新宿に日本最高層階数の60階建てタワーがデビュー
再開発が構想中の住街区に立地
最後に紹介したいのは、「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」(三菱地所レジデンス 相鉄不動産 丸紅)です。 東京地下鉄丸ノ内線「西新宿」駅徒歩9分の立地。十二社通り沿いの約1.5haの開発街区で、東側は、オフィスを中心とした開発が進んでいるエリアです。当プロジェクトを含む西新宿五丁目の北エリアは、住を中心とした再開発が構想中。将来のレジデンスエリアの誕生が期待できます。プロジェクトの注目点は、分譲マンションとしては過去最高階数となる60階建てであること。新宿の高層建物群の中でも際立つ高さになります。総戸数954戸に相応しい、森や水盤といったランドスケープや多彩な共用施設も魅力です。
今まで、3つのプロジェクトを紹介しましたが、共通するのは広大な敷地を持ちプランニングの自由度が高い点と、市場に左右されにくいセリングポイント(販売上の強み)を持っている事。その分、妥協ない商品への造りこみが期待できそうです。少し気が早いかもしれませんが、2015年の動向を占う上でもこの3つのプロジェクトに注目したいと思います。