結婚後のカップルは、保険加入者が70%以上
結婚後まもないご夫婦から「これまでは生命保険に入っていなかったんですが、職場の先輩から『結婚したら保険に入った方がよい』と言われました。やはり保険に入った方がよいでしょうか?』という質問をいただくことがあります。独身時代は保険の必要性をあまり感じていなかったという方でも、家族が増えると自分に万が一の場合について備えたい、と感じるのではないでしょうか。アイ・ティ・リアライズ株式会社「生命保険についてのアンケート」(2017年1月調査)によると、「保険に加入している」人の割合は、属性によって上記のような違いがあります。「未婚子供なし」で、「生命保険に加入している」割合は56.3%ですが、「既婚子供なし」では77.7%、「既婚子供あり」は91.9%と、既婚者の方が未婚の人よりも20%以上多くなっています。やはり結婚や出産は、保険加入・見直しの最適なタイミングと言えるでしょう。
夫婦のお金の話は、結婚後ではなく、結婚前がお勧め!
保険を見直すためには、互いの将来のことや、健康のこと、万が一の場合など、人生におけるさまざまな場面を考える必要があります。保険の見直しは、これから人生を共に歩むパートナーと、人生の夢や目標を共有するよい機会だと思います。保険の見直しに限らず、夫婦のお金に関することは、結婚後ではなく、結婚前に、ある程度、お互いに確認しておくことをお勧めします。結婚前に、お互いの夢や目標などを語り合い、「この人と一緒になりたい」と思い、そして結婚する決断をするのだと思いますが、事前にお金の話はほとんどしないか、あるいは、なんとなく避けているというのが通常なのではないでしょうか。
結婚前に、「あなたの給料はいくら?」と相手に聞くと、相手から「お金目的で結婚するのかな?」と思われてしまうのも嫌なので、お互いに聞きにくいという側面もあるでしょう。「愛があれば、お金なんていらない!」というフレーズもありますが、生活するには、ある程度のお金が必要で、「愛があれば……」という、きれいごとでは済まされないというのが現実です。
ふたりでどんなことを考えればいいの?
「いきなりお金のことを話すのは気が引けるし、何から話せばよいのかわからない……」という場合は、ふたりの将来のこと(ライフプラン)を手掛かりに、話し合いを進めるとよいでしょう。身近な話題として、「結婚式はどのようにしようか?」、「結婚式を挙げた後の住まいはどうしようか?」、「どんな生活スタイルを望んでいる?」、「子どもは、〇人くらい欲しいね」、「子どもが独立した後は、ふたりでこんな生活をしたいね」などなど、時系列に沿って話を進めていくと、ふたりの将来をイメージしやすくなるでしょう。
●ふたりの将来について話し合っておくべきこと
住まい、子ども(教育方針)、お互いの親のこと、自分たちの老後、お互いの夢 など
ライフプランに関する話題が一通り済んだら、そこで終わりにせずに、今度は、お金という視点で考えてみましょう。お金の視点としては、収入、支出、貯金、ローンなどの負債、保険などです。
収入に関することとしては、「今の収入はどのくらいなのか?」ということだけではなく、将来の収入の変化の予想や、将来の転職・独立の希望などです。もちろん、将来の収入を予測することは難しいですが、お互いのキャリアプランなども合わせて話しておくとよいでしょう。
支出に関することとしては、ふたりが一緒に暮らすことを想定した場合、どのくらいの生活費を使うかどうか、ある程度予想してみましょう。実際に生活してみないと、どんな支出項目があるか、いくらかかるのか、わからないことも多いでしょうが、完璧な家計の予算を作るというのではなく、お互いの金銭感覚を知ることや、意識合わせを行うことが主な目的です。
収入と支出に加えて、現在の貯金残高やローンの有無、保険の加入状況についても、整理して、相手に伝えておきましょう。
●ふたりのお金について話し合っておくべきこと
現在の収入と将来の収入の希望、生活費の予算、現在の貯蓄・投資、ローンの有無、保険の加入状況など
ふたりのお金のことは最初が肝心
相手にお金のことについてキチンと話をするのは気が引けると思われる人も多いことでしょう。けれども、最初にお互いのお金のことについてキチンと話すという関係を作らなければ、結婚後も気が引けるという状態が続きます。そして時間が経過するほどに、お互いに言い出すきっかけがなくなり、結局、お金のことについて、うやむやなままになってしまいます。だからこそ、ふたりでお金のことについて意識合わせをするのは、結婚前がいいのです。ガイド平野のところにも、婚約中や結婚直後のカップルが相談に多くいらっしゃいます。相談にいらした理由を聞くと、相談を機会にふたりの将来や家計管理について、意識合わせをしたいとおっしゃる方が多いです。自分たちふたりだけで、面と向かってお金の話をするのは、やはり気が引けるので、第三者を間に入れて話をした方が話しやすいということなのかもしれません。
【関連記事リンク】
・「愛があればお金は要らない」の現実
・新生活開始、夫婦で決めておきたいお金の話
・2人の未来を左右する!?新婚生活の財布の紐
・ウェディングドレス選びで占う2人の未来!?
・結婚その前に、夫婦の財産どうする?