結婚のお金/結婚のお金関連情報

2人の未来を左右する!?新婚生活の財布の紐

結婚を控えている新婚カップルは必見! 新婚生活の財布の締め方で2人の将来は大きく変わります。結婚する前に知っておきたい「お金」の話です。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

  • Comment Page Icon

新婚生活準備は意外とお金がかかる!?

 
新婚生活の準備に、どれくらいかかるんだろう?

新婚生活の準備に、どれくらいかかるんだろう?


結婚を控えているカップルは、結婚式の準備と並行して、新居探しなど新婚生活の準備にも忙しいのではないでしょうか? 今回は新婚生活の準備と家計管理について取り上げてみます。

新居への引越しや家具・家電の購入など、2人で新しい生活を始めるための準備には、結婚費用と同様、意外とお金がかかります。「新婚生活実態調査2017(リクルートブライダル総研調べ)」によると、「家具やインテリア、家電製品の購入など、新婚生活の準備にかかる費用」の総額は56.3万円とのことです。年代別の内訳は、以下の表のとおりです。

 
「新婚生活実態調査2017(リクルートブライダル総研調べ)」より、ガイド平野が図表作成

「新婚生活実態調査2017(リクルートブライダル総研調べ)」より、ガイド平野が図表作成


表中の①「新婚生活準備費用」は、②「インテリア・家具」と③「家電製品」のいずれか、または両方購入した人の金額なので、②と③だけの人の合計額とは一致しません。夫婦のどちらかが一人暮らしをしていたなど、既に持っている家具等を使える場合は多少節約できますが、全て買い揃えると結構な金額になります。ガイド平野のところに相談に来られる新婚ご夫婦の中にも、「家具と家電をほとんど買い揃えたので、50万円以上かかってしまいました」という方が多くいます。

また、①②③ともに、年代が上がるほど、金額が高くなっています。20代は、「初めは賃貸マンションに住むので、家具等はシンプルな物にして、予算を抑えたい」「子どもが生まれたら家具等を買い足したい」といった背景があると思います。一方、30・40代になると、お互いある程度の収入があり、共働きに便利な家電や家具等にもこだわりが出てくると思うので、購入費用は高くなっているようです。

 
新生活に必要な物が揃ったね!

新生活に必要な物が揃ったね!

 

新婚生活が始まってからも出費は続く

新居も決まり、家具やインテリア・家電も買い揃え、いよいよ新婚生活スタート! 「これまで大分出費したね」「これからはしっかり節約しないとね」といった会話をするかもしれません。新婚生活を始めてから1年くらいは、こまごまとした食器や調理器具、雑貨類などが必要になり、意外と出費が重なります。必要な物を揃えることも楽しみの1つかもしれませんが、計画的に買い物をしないと、たちまち貯金が減ってしまいます。
 

「貯めてから買う」が基本

新婚生活を始めて最初の頃は買う物が多く、支出が多くなりがち……。そんな時、クレジットカードを利用する人も多いでしょう。預金残高の範囲内で買い物をしていればよいのですが、ボーナスをあてにしてボーナス払いにしたり、リボ払いにするのは要注意です。

「ボーナス払いは金利や手数料を取られないからいいのでは?」という意見もあるかもしれません。しかし、今あるお金の範囲内で買い物をするという習慣をつけていないと、次第にリボ払いやローン(キャッシング等)を利用する人も出てきます。一度そうなると、高い金利を払い続ける家計になる危険性があり、貯金ができない家計になってしまいます。ローンで家計が苦しくなっている方の話を聞くと、あればある分使ってしまっていた、というケースが多いです。

住宅や車など、よほど特別な大きな買い物でないかぎりは、「貯めてから買う」という習慣を身に付けることが大切です。何事も最初が肝心です。

 
住宅購入予算は、どうする?

住宅購入予算は、どうする?

 

住宅ローン返済額「家賃の範囲内だから大丈夫」はキケン?

結婚後まもないカップルから、住宅購入の相談を受ける際、検討中の住宅ローン返済プランを見せてもらうこともあるのですが、「返済金額が今までの家賃の範囲内だから大丈夫」と考えている方がとても多いです。でも、これには注意が必要です。

2人が一緒に暮らすようになれは、今までの2人の生活費の合計金額よりも安くなるというイメージを持つ方が多いのですが、そうとは限りません。確かに水道光熱費の基本料金は1人分になりますが、それは微々たる金額です。それ以上に、2人の収入を合計して収入が増えたと感じてしまう分、今までの水準以上の暮らしをするようになります。その結果、生活費が結婚前の2人の生活費の合計金額よりも、かなり多くなるというケースがよく見られます。(賃貸住宅に住むカップルの場合でも同じことが言えますが。)

結婚を機に住宅購入する場合、毎月の住宅ローンの返済金額については、2人の毎月の生活費がどのくらいかかるか予想がつかない分、余裕を見て計画する必要があります。また、子どもが生まれた場合、生活費が増え、教育費の準備も必要になります。長い目で見たライフプランを立てて、住宅の予算を立てるようにしましょう。

 
新生活と同時に家計管理のルールづくりも始めよう

新生活と同時に家計管理のルールづくりも始めよう

 

新婚生活の家計管理はルールづくりが肝心

結婚前は、自分の給料は自分のために自由に使うことができましたが、結婚するとそうはいきません。2人で家庭を築いて生活していく必要があります。そこで新婚生活の家計管理について少し考えてみましょう。

2人で最初にしなければならないのは、お金についてのルールづくりです。お金に関するルールとは、生活費の分担方法や毎月の貯蓄目標、2人のお小遣いの金額、「○万円以上の買い物はお互いに相談する」など特別な出費に関することです。

最初にお金に関するルールづくりをきちんとしないでいると、次第に家計全体の管理ができなくなります。いったんそうなると、お互いに「お金」に関することについて話しづらくなってしまいます。お金のことで2人の関係がギクシャクするのは悲しいですよね。
 

2人で幸せな人生を送るには「お金」は必要

世の中お金が全てではないけれども、2人の共通の夢や目標を叶えて幸せな人生を送るために、「お金」という要素は欠かせません。夢や目標を叶えるための「お金」を計画的に準備する(貯める)には、2人の間でお金のルールがあることが大前提なのです。

2人で幸せな人生を歩めるかどうかは、まさに新婚生活スタート時点での「財布の紐の絞め方」で決まるといっても過言ではないかもしれません。

【関連記事】
結婚前に確認しておきたい夫婦のお金
共働きの妻が会社を辞めたらどうなる?
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/12/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます