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鎌倉の「また泊まりたくなる」センスのいい宿3選(2ページ目)

東京から電車でわずか1時間の鎌倉ですが、日帰りでは少々もったいない気がします。一泊すれば観光プランがグッと広がり、オシャレなバーなどの多い鎌倉の夜も楽しむこともできます。一度泊まったら「また泊まりたくなる」ような、センスのいい小さめな宿3選をご紹介します。

森川 天喜

執筆者:森川 天喜

国内旅行ガイド

Villa Sacra

-鎌倉駅西口にオープンした和テイストのアーティストホテル-

『Villa Sacra(ヴィラ・サクラ)』は、鎌倉駅西口に2014年7月にオープン。気鋭のアーティスト4人が参加して、古民家をリノベーションした「和テイストのアーティストホテル」として話題を集めています。

まずは、各部屋の写真をご覧いただきましょう。(一階:5部屋、二階:1部屋)
華の間

華の間

日本画家・石田紫織氏が描いた、牡丹と鳳凰が壁面を飾る「華の間」。部屋に入った瞬間、パッと広がる鮮やかな色彩に、おもわずワクワクしてしまいます。

日本画の技法を用いていますが、日本画の顔料をそのまま用いると色がのらないので、特殊な絵の具で描いているのだそうです。
月の間

月の間

現代美術家・滝沢達史氏プロデュースの「月の間」は、古民家の雰囲気を失わないようにしつつ、壁面は夜の闇と雲を思わせるツートンで統一。その上に、書家による書が、ほぼ隙間なく張りつめられた異空間が広がります。

丸形のライトを月に見立て、明るくしたり暗くしたりで、様々な”夜景”を楽しむことができるという、遊び心もあります。夜になると、ちょっと怖いのでは?とも思いますが、外国人を中心に人気が高いそうです。

鶴の間

鶴の間

「鶴の間」は、消しゴムはんこ作家・津久井智子氏により、漆喰と金の壁紙に押印された鶴たちの飛翔が、格調高く、美しいコントラストで表現されています。

雫の間undefined湯沢英治氏の写真が壁面を飾る

雫の間 湯沢英治氏の写真が壁面を飾る

写真家・湯沢英治氏による「雫の間」。入り口側には、湯沢氏のオリジナルプリントによる作品が壁に張られ、写真集が置かれており、写真ファンにはたまらないでしょう。

雫の間

雫の間

一方、部屋の奥は、まるで「夏祭り」を思わせるような演出になっていて、忘れていた記憶の中にあるような、どこか、懐かしい気分にさせてくれます。

虎の間

虎の間

駕籠(かご)をモチーフとした和風な2段ベッドのある「虎の間」。これは子供が喜びそう!

虹の間

虹の間

二階は、「虹の間」一部屋のみ。あえて、古民家の従来のつくりをそのまま残したのだそうで、建具が素晴らしく、部屋に差し込む光までがデザインされているようで、感動しました。

襖(ふすま)の「引き手」一つとっても、良いものが使われていますし、おそらくかなり裕福な家だったのではないかと思います。

虹の間の襖

虹の間の襖

『Villa Sacra』のコンセプトは、「和」ですが、いわゆる「侘び寂び」ではなく、「艶や粋を感じる和の世界」。各部屋を見て回ると、ステレオ・タイプではない様々な「和」のイメージ、可能性が示唆されているようで、自然とワクワクしてきます。

ここまで「身近に」アートを体験できることも、日常では、なかなかないことだと思います。「アートとの新しい接し方の提案」という意味でも、歓迎すべき試みではないでしょうか。

<DATA>
■Villa Sacra
住所:鎌倉市御成町13-29
TEL:0467-22-5311
定休日:なし
アクセス:鎌倉駅西口より、右手方向に線路沿いを歩き、洋菓子屋さんの『鎌倉レ・ザンジュ』の先を左折し、すぐ。
駐車場:コインパーキングを案内
ホームページ → Villa Sacraホームページ
地図 → アクセス MAP
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