You are ‘HOW’ you eat!
よく噛んで腸内環境も改善!
ただし「何を食べるか」だけでなく、「食べたものをどれくらいきちんと吸収できているか」も、とても重要な要素。例えば、栄養価の高いスーパーフードを積極的に摂っていても、その栄養をカラダがしっかり消化・吸収できていなかったら、その恩恵を十分受けとれていないことになりますからね。それではもったいない。
ではどうしたら、食べたものの栄養を余すことなく吸収できるのでしょうか?
それを助けることができるのが、私たちが自然に行っている「咀嚼」です。「食べ物を噛む」という自然な行為がその後の消化や吸収に与える影響は大きく、そして肥満やダイエット、健康に多大な影響を及ぼしていると数多くの研究からもわかっています。
消化は口中から
「なぜ噛んで食べるのか?」と質問されたら、多くの方が「食べ物を飲み込みやすくするため」と答えると思います。もちろんそれも間違いではありませんが、他にも大きな理由があります。口の中でよく噛むと食べ物が細かくなり食べ物の表面面積が増えますよね。それによって酵素による分解が促進されるので、実は栄養の分解・消化・吸収は口の中から始まっているのです。
まず、唾液には脂肪の代謝酵素である舌リパーゼが含まれているので、長く噛むことで胃に届く前に脂肪を分解しやすくなります。脂肪の分解が不十分なままで胃に到達すると消化器官の不調や腸内環境の悪化に繋がりやすく、また、食べ物は唾液と混ざる時間が長ければ長いほど滑らかになるので食道への負担も軽減されます。
そして唾液には、デンプン由来の単糖をつなげている化学結合を分離する働きもあります。脂肪や炭水化物などの栄養素の分解や消化吸収、代謝などに関わっている酵素の働きを十二分に発揮するためにも、よく噛んでゆっくり食べましょう。
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