日本でも注目の的。フランス語圏発のミュージカル
フレンチ・ミュージカルは映像やCDが豊富に出ているのも親しみやすいところ
いやはや、『ロミオ&ジュリエット』や『ノートルダム・ド・パリ』の時と同様、舌を巻きますよ。『太陽王』『ドン・ジュアン』、懐かしの『十戒』『星の王子さま』などもチェックしましたが、どの作品もツボ。外れなし。
そういえば、『SMAP×SMAP』でも宝塚歌劇団の方々が『ロミオ&ジュリエット』の「世界の王」をSMAPと一緒に歌っていましたね。ミュージカル・コンサートでも最近、フレンチ・ミュージカルのナンバーがよく登場します。現地では続々と新作の告知もされていますし、来日にしろ、日本制作にしろ、フランス語圏発のフレンチ・ミュージカル、これからますます上演が増える予感がします。
世界で活躍する実力派が来日。何より歌が素晴らしい!
嬉しいことに、いよいよ今月、来日版『ノートルダム・ド・パリ』や『ロミオ&ジュリエット』で活躍したキャストたちが、『フレンチ・ミュージカル・コンサート』を開催。再び華麗な歌声を聞かせてくれます。まず皆さん、歌がめちゃくちゃ上手い!それぞれが特徴的な歌声の持ち主で、”唯一無二の個性”とは彼らのことを指すのでしょう。もちろんダイナミックな仕掛けや演出の中での歌唱も素敵ですが、シンプルに歌を聞くだけでも充分満足できる実力派ばかり。そして生演奏をバックに歌が聞けるのは大きいです。フレンチ・ミュージカルの演奏は録音が基本なので、生演奏はコンサートならではの醍醐味といえるでしょう。
字幕なしで、フランス語&英語の歌に集中する
来日した『ノートルダム・ド・パリ』は英語版での上演でしたが、今回はフランス語での歌唱になるそう。それって、最高じゃありません?原語での生歌が聞けるのは実に貴重ですし、フランス語は特有の鼻に抜ける音とか、何ともいえないおしゃれな響きがありますよね。たとえ意味がわからなくても、伝わるものがあるのは、音楽の良さだと思います。面白い試みとしては、このコンサートには字幕がつかないこと。確かに字幕があると、そちらばかりを追ってしまい、舞台上に集中できなかったりしますよね。今回は、上質な歌をじっくり聞いてほしいという意図から、ノー字幕!理屈でなく心で聞く。素敵なチャレンジではないでしょうか。
予定曲目は『ノートルダム・ド・パリ』 『ロミオ&ジュリエット』 『ロックオペラ モーツァルト』 『レ・ミゼラブル』 『オペラ座の怪人』 『ドン・ジュアン』 『スターマニア』 『太陽王』 『三銃士』 『星の王子さま』 『ランボー』 『十戒』など。充実したセットリストになりそうですね。
ノートルダム大聖堂