”恋愛禁止”は”ストロングスタイル”だ!
『おぼっちゃまくん』や『ゴーマニズム宣言』の作者としてだけでなく、最近ではAKB48の大ファンとしても知られる漫画家・小林よしのり先生。そのハマり方のルーツは昭和プロレスにあった!? 著作『教養としてのプロレス』でそう看破し、小林先生からも「わしの心理を言い当てられていて、まったく降参というほど笑ってしまった」の言葉を引き出した時事芸人・プチ鹿島さん。この両者が真っ向正面からぶつかりあう、まさに言葉のプロレス! そんなトークイベント「小林よしのりVSプチ鹿島」が10月6日、渋谷J-POP CAFÉで行われました。その話題はプロレスだけでなくAKB48に関するものも多く、そのあたりを中心にレポートします。小林よしのりブログ8月12日掲載「教養としてのプロレスとAKB」より。 http://yoshinori-kobayashi.com/5496/
登場して早々「わしのファンはプロレスやAKB48には興味ない人が多くて」と話す小林先生、今日は思う存分プロレス話が出来るとあって社会政治問題を語る時に比べるとリラックスモード。しかし鹿島さんが「峯岸みなみ(AKB48)の坊主問題に対する意見とか、完全に昭和プロレス視線ですよ!」と振ると、たちまちテンションアップ。「アイドルの恋愛禁止問題」をプロレスに絡めてこう語る。「アイドルの『恋愛禁止』というのは、新日本プロレスの『ストロングスタイル』と同じ。ああいう厳しいテーマを掲げることでアントニオ猪木はウイリアム・ルスカやモハメド・アリとやらなくてはいけなくなったわけだけど、だからこそドラマが生まれる。もしそこで『恋愛してもいいよね』『最強じゃなくていいよね』と認めてしまうと、ワクワクやドラマがなくなるんですよ!」と、ともすれば最近では「古臭い」とも言われがちなアイドルの恋愛禁止の意義を熱く語る。
ちなみに坊主事件についてのブログをアップした直後は「アンチからのバッシングからのメールが凄かった。それも仕事用のメールアドレスに送られてくるから、もう仕分けるのが大変」と、ある意味「有名ヲタ」ならではの大変さをこぼしつつ、鹿島さんと「我々は週刊プロレス・ゴング・ファイトと読み比べることでメディアリテラシーと客観性を育てられてきた。今のファンは狭い意見だけを見てしまいがちでカルト的になるきらいがある」とプロレスを見てきたからこそ、熱くなりながらも冷静な視線を保てると語る。
また同様のバッシングメールが大変だった話としてとりあげたのが、今年に入っての“みるきー”こと渡辺美優紀(NMB48・SKE48兼任)のスキャンダル話。「『私は裏切りませんから!』と本人からも言われて、“ウラギラナイ選抜”にも入れていたのに……。そのニュースが最初に出るっていうんで、文春から取材された時は屈服せざるを得なかったよ! しかもみるきーのスキャンダルよりもわしをバカにする記事で……」と当時を語りつつ、9月のじゃんけん大会優勝について鹿島さんが「じゃんけん大会って一番“ガチか八百長か?”視線で見れる“プロレス物件”ですよね」と振ると「今彼女は逆襲の時なんです。執念があれば相手の次の手も見えるんですよ! わしも宇野(評論家の宇野常寛氏。小林先生とはAKB48関連の番組で共演多数)と番組出る時に、(順番決めなどのために)じゃんけんしたりするけど、本気でやると勝つことが多い気がする!」と力説。その意見に「もうそこまでくるとオカルトですけど」と冷静に返す鹿島さん。それは正しい!