時代の変化とともに減少を続ける夜間部

戦後から高度成長期にかけて、全国の大学では、働きながらもキャリアアップを目指す勤労学生のために夜間部(第2部)が設けられていました。

その後、団塊ジュニアといわれる第二次ベビーブーム(1970年~1974年ごろ)世代が受験生となる頃には、昼間部の受験に失敗した学生が夜間部へ進学するケースが増えるなど、時代のニーズに応じて夜間部の役割が変わってきました。

今では夜間部を設ける大学が年々減少を続けています。その最大の理由が18歳人口の減少にあることは明らかです。

しかし、いつの時代にも経済的に厳しいが学ぶ意欲の高い学生はいます。むしろ、大学進学があたり前の時代となった今こそ、夜間部は有力な選択肢のひとつになるでしょう。

夜間部の魅力~国立大学なみの学費~

文部科学省によると、2013年度に夜間部で学ぶ学生は、全国で24,535名(国公立7,191人/私立17,344)であり、全大学生の0.96%となっています。(2013年度学校基本調査より)

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経済的に厳しい学生の味方「夜間部」

大学生の100人にひとりが夜間部で学んでいることになります。

夜間部の最大の魅力は学費の安さです。国立大学なら入学金は14万1000円(昼間部・28万2000円)、年間授業料が26万7900円(同・53万5800円)と、初年度学費は40万8900円(同・81万7800円)で収まります。

私立大学でも昼間部の半額程度に設定されていることが多いので、日本学生支援機構奨学金とアルバイトで十分に自力進学することが可能です。

とは言え、1990年代後半頃からは、夜間主コースやイブニングコース、フレックスコースなどと様々な名称が増えるとともに、なかには昼間部と学費が変わらないケースもあります。

2012年に出版した拙著「子どもを大学に行かせるお金の話」(主婦の友社)の執筆に際して、学費が安い夜間部を持つ大学を調べたところ、国公立26大学、3短大、私立14大学、7短大がありました。

しかしながら、その後夜間部を廃止した大学があるので、現在ではもう少し少なくなっているはずです。

ひとつ残念な点が、夜間部を持つほとんどの大学が、設置学部のなかの一学部だけに設けていることでしょうか。そのため、通学環境に合った大学をに進学するというよりも、志望系統の夜間部を持つ大学を探すというように、どうしても選択肢が少なくなってしまうのが実情です。

そんななかで、複数学部に夜間部を持つ大学がいくつかあるので、その詳細を見ていきましょう。