■検証2:離れた部屋、つまり障害物がある環境

無線LANを利用する環境は様々だ。隣の部屋で利用したり、少し離れた部屋で利用したり、同じ部屋の中でも金属の大きな障害物がある環境で利用したりするだろう。

結論から言うと、11acは障害物に弱い。以下の比較を参照して欲しい。

  • 同じ部屋       :11n→42.83Mbps  11a→81.46Mbps
  • 隣の部屋      :11n→44.2Mbps   11a→46.2Mbps
  • 3部屋離れた環境 :11n→34.73Mbps   11a→接続不可
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11nは、障害物があっても電波が回り込むので速度はあまり低下しない。ところが、11aの場合、どんどん速度が低下し、11nなら実用的な速度がでる場所でも接続できないこともある。

結論としては、11aを利用できるのであれば積極的に利用したいが、障害物の無い環境であることが前提となる

さて、次は最新の11ac機について検証する。


最新の11ac機器を導入する

「利用している無線LAN機器が古いのでこの際、購入してしまおう」と考えるユーザもいるだろう。今回は、以下のように気軽に導入できる11ac機を用意して検証してみた。11acは、11aと同じように5GHz帯を利用する規格だ。

  • 親機:BUFFALO 無線LAN親機 11ac/n/a/g/b 866+300Mbps QRsetup ハイパワー Giga Wi-Fiリモコン 「WSR-1166DHP」

  • 子機:BUFFALO 11ac(Draft) 433Mbps USB2.0用 無線LAN子機 「WI-U2-433DM」
上記の機器で、11acの速度を検証してみよう。ただ、今回手元に11acに対応したスマートフォンが無かったので、ノートパソコンで検証してみた。

利用したツールは、定評のあるiperfだ。インターネットを通さない測定環境であるし、負荷が少ないので実際の速度より速く表示される。しかし、比較の目安にはなるだろう。結果を一挙にグラフで示す。
 
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同じ部屋内では、11acは断然高速。隣の部屋程度であれば、11nよりまだ優位性があると言える。しかし、11aと同じように障害物の多い環境では11nしか利用できない。

したがって、無線LAN機器と同じ部屋や隣の部屋程度で高速な無線LANを利用するのであれば、「WSR-1166DHP」を購入する意味があると言える

また、参考までにここで利用した親機の「WSR-1166DHP」にiPhone5を接続し先回と同じように「RBBTODAY」で速度を計測してみた。iPhone5は11acに対応していないので(iPhone6 は11ac に対応)、計測対象は11nと11aの速度になる。

結果だけを記すが、11n/11a共に同じ部屋や隣の部屋であれば、旧機種である「WZR-HP-AG300H」より1~2割ほど高速だった。ただ、3部屋離れた環境で11aを測定すると、不安定ではあるが一応接続できるものの、あまりに遅く事実上利用できなかった。11nの場合は、先の調査と同じように問題は無かった。



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