イスタンブールを歩こう3. バヤジット地区

ローマ時代の遺構、ヴァレンス水道橋。これほど巨大で精巧なものが4世紀に造られたなんて驚き。日本で4世紀といえば、ようやく弥生時代が終って古墳時代に入った頃 ©牧哲雄

ローマ時代の遺構、ヴァレンス水道橋。これほど巨大で精巧なものが4世紀に造られたなんて驚き。日本で4世紀といえば、ようやく弥生時代が終って古墳時代に入った頃 ©牧哲雄

ヨーロッパとアジアを結ぶ貿易拠点となったグラン・バザール。このようなキレイな通りもあれば、狭い路地が縦横無尽に入り組み、品々で通路がふさがれているような雑多な通りもある ©牧哲雄 

ヨーロッパとアジアを結ぶ貿易拠点となったグランバザール。このようなキレイな通りもあれば、狭い路地が縦横無尽に入り組み、品々で通路がふさがれているような雑多な通りもある ©牧哲雄

エジプシャンバザールから西へ向かうと現れるのがスレイマニエ・モスク。こちらはアヤソフィアなどと比べると新しいモスクで、オスマン最盛期を築いたスレイマン1世が1557年に完成させたもの。大きさだけならアヤソフィアやブルーモスクさえ凌ぐ。このさらに西にあるのがヴァレンス水道橋。378年完成で、ここから地下宮殿へと水が送られていた。

さらに西に行くと聖ゲオルギオス大聖堂が現れる。カトリック教会の総本山が教皇がいるバチカンのサン・ピエトロ大聖堂であるのに対して、この大聖堂は正教会の中心で、コンスタンディヌーポリ総主教庁の座所となっている。

この地区のハイライトはグランバザール。メフメット2世が15世紀に建てたもので、ここがヨーロッパとアジアを結ぶ世界貿易の拠点となっていた。現在でも5,000軒に近いといわれる店が縦横無尽に並んでいる。あらゆる商品を扱っていて、貴金属や絨毯、民族小物などのみやげ物はもちろん、衣類、食料品、電化製品まで何でも売っている。

 

イスタンブールを歩こう4. テオドシウスの城壁周辺

壁や天井中が美しいモザイクとフレスコ画に覆われているカーリエ博物館。こちらはフレスコ画「復活」。イエスがアダムとイブを墓から引き出している様子を描いている ©牧哲雄

壁や天井中が美しいモザイクとフレスコ画に覆われているカーリエ博物館。こちらはフレスコ画「復活」。イエスがアダムとイブを墓から引き出している様子を描いている ©牧哲雄

カーリエ博物館の聖母子と天使のドーム。中央にイエスとマリア、周囲には聖人たちがモザイクで描かれている ©牧哲雄

カーリエ博物館の「聖母子と天使のドーム」。中央にイエスとマリア、周囲には聖人たちが描かれている ©牧哲雄

イスタンブールが1,600年もの間首都であり続けることができたのは、この地が難攻不落の要塞都市だったから。3方を海に囲まれているうえに、5世紀、テオドシウス2世の時代までに3重の城壁で取り囲まれたこの都市は、ゲルマン民族やフン王アッティラ、イスラム帝国の攻撃にも耐え抜き、ラテン帝国やオスマン帝国に征服された際も、直接この城壁が破られることはなかったという。

世界遺産にも登録されているカーリエ博物館とその周辺の城壁が特にオススメ。カーリエ博物館のモザイクとフレスコ画は、オスマン帝国が支配していた時代、偶像崇拝を禁じるイスラム教の教えから漆喰で塗り固められており、そのおかげで劣化から守られた。20世紀に発見・公開されてから、他では見られぬ色彩を見せている。

 

イスタンブールを歩こう5. イスタンブール新市街

白大理石が美しいドルマバフチェ宮殿。大理石でできたスルタンの浴室やヴィクトリア女王が贈ったバカラのシャンデリアなど、中は豪華絢爛 ©牧哲

白大理石が美しいドルマバフチェ宮殿。大理石でできたスルタンの浴室やヴィクトリア女王が贈ったバカラのシャンデリアなど、中は豪華絢爛 ©牧哲雄

ドルマバフチェ宮殿の隣にあるドルマバフチェ・モスク。立方体に近い造形と細いミナレットが独特だ ©牧哲雄

ドルマバフチェ宮殿の隣にあるドルマバフチェ・モスク。立方体に近い造形と細いミナレットが独特だ ©牧哲雄

新市街は旧市街のような「アジア」な感じはなく、特にアタチュルク像があるタクシム広場以北はヨーロッパと変わらぬ街並みになる。オススメなのは、イスタンブールでもっとも華麗な宮殿、ドルマバフチェ。トプカプ宮殿は意外に素朴だが、こちらは日本人がイメージする宮殿そのもの。

ドルマバフチェ宮殿から北がユルドゥズ公園、さらに北にオルタキョイと、新市街随一の散歩コースとなる。オシャレなレストランやカフェもあるのでここでもひと休み。ドネルケバブやクレープ=ギョズレメ、ドーナツなんかを買って公園でチャイやトルココーヒーを飲みながらピクニックしよう。