イスタンブールを歩こう1. スルタンアフメット地区

537年、ユスティニアヌス帝はこのアヤソフィアが完成すると、ソロモン王が建築したという伝説のエルサレム神殿をも凌駕したと確信し、「私はソロモンを超えた」と叫んだという。現在は博物館 ©牧哲雄

537年、ユスティニアヌス帝はこのアヤソフィアが完成すると、ソロモン王が建築したという伝説のエルサレム神殿をも凌駕したと確信し、「私はソロモンを超えた」と叫んだという。現在は博物館 ©牧哲雄

見晴らしのよいトプカプ宮殿。旧市街は三方を海に、陸は三重の城壁で囲われ、無敵の要塞都市として君臨した ©牧哲雄

見晴らしのよいトプカプ宮殿。旧市街は三方を海に、陸は三重の城壁で囲われ、無敵の要塞都市として君臨した ©牧哲雄

イスタンブール歴史地域といえばここ。有名な建物が集中しており、歴史散策といった散歩コースになる。

トプカプ宮殿は15世紀後半に建築が開始された、オスマン帝国時代の君主たちが暮らした宮殿だ。見所は、女性たちが暮らしていたハレム、宝物館、謁見の間、調理場などで、当時の華麗な生活を見ることができる。すばらしいのがトプカプ宮殿からの眺め。トプカプ宮殿は3方を海に囲まれた丘に立っている。心地よい風に吹かれながら絶景を楽しもう。

とにかく巨大で圧倒されるのが、トプカプ宮殿の南にあるアヤソフィア。ビザンツ帝国(東ローマ帝国)の中心、さらにはローマ・カトリックと並ぶ正教会の核で、ビザンツ帝国の1,000年間はここを中心に動いた。周囲の尖塔=ミナレットが加えられたのは、オスマン帝国のメフメット2世がこの地を征服した1453年。アヤソフィアはキリスト教の大聖堂からイスラム教のモスクへと変貌し、トプカプ宮殿に暮らす君主たちが礼拝を行う聖地となった。

 

1616年、スルタンアフメット1世によって建築されたブルー・モスク。現在もモスクと機能する生きている世界遺産

1616年、スルタンアフメット1世によって建築されたブルーモスク。現在もモスクと機能する生きている世界遺産

アヤソフィアのさらに南に位置するのがスルタンアフメット・ジャミィ、通称ブルーモスクだ。トプカプ宮殿の華麗とアヤソフィアの壮大をあわせ持った建築物で、壁に貼りめぐらされたステンドグラスやタイル、ガラス細工、床に敷き詰められた美しい緑の絨毯など、寒色で統一された空間が神秘的だ。何よりこの神々しい空気を作り上げているのは祈りを捧げるイスラム教徒。ブルーモスクはいまもモスクとして利用されている。

スルタンアフメット地区には見所が多く、他にも地下宮殿イェレバン・サラエ、オベリスクがあるアトゥ・メイダヌ(馬の公園)など、世界遺産登録物件が集中している。

 

イスタンブールを歩こう2. シルケジ駅~ガラタ橋周辺

スパイス・バザールの異名を持つエジプシャン・バザール。各地から買い出しにきた商人たちであふれている。ここはチーズなどの食材も多く、食べ歩きがとても楽しい! ©牧哲雄

スパイスバザールの異名を持つエジプシャンバザール。各地から買い出しにきた商人たちであふれている。ここはチーズなどの食材も多く、食べ歩きがとても楽しい! ©牧哲雄

船上でサバを揚げるサバ・サンド屋。ムール貝のピラフを売る屋台なども多く、食べ歩きがとても楽しい ©牧哲雄

船上でサバを揚げるサバサンド屋。最初は「サバを挟んだパンなんて食えるか!」と思ったが、やみつきになってしまった ©牧哲雄

スルタンアフメット地区の丘を北に下るとシルケジ駅に出る。個人的にはこの辺りがいちばん好き。

小腹が減ってきたら金角湾に浮かぶ船の上で、サバを揚げてタマネギやキャベツを添えてパンに挟んだイスタンブール名物サバサンドをほお張ったり、屋台で売ってるムール貝のピラフやのび~るトルコアイスを片手にひと息つこう。ガラタ橋で釣りをしている人々や、橋の向こうの新市街、橋の近くのイェニ・ジャミィなど、歴史と、そこで暮らす人々が融合した文化的景観を楽しもう。

この辺りの裏通りもたまらなくおもしろい。金物店街やらトルココーヒー豆の店やら何やら、活気あふれる本物の市場。イェニ・ジャミィの裏にはエジプシャンバザールがあって、色とりどりの香辛料やらチーズやらを並べた100件近い食材店が軒を連ねている。