「褒めて育てる」反対派の心情
自分も厳しい指導をされたから・・・という気持ちはありませんか
どの意見も正しいと思いますが、その裏に「ずるい」という気持ちや「自分も厳しい指導をされたから、部下もそうされるべきだ」という気持ちはありませんか?
筆者も「厳しくするのが、この人のためになる」「いずれわかってくれる」といった気持ちで部下を叱ったことがあります。しかし本当にそこで叱りが必要だったのか、今振り返ると自信を持てないケースもあり反省しています。
ヤル気をそがずに改善してもらう具体例
もちろんビジネスの世界では、嫌われるのを恐れずに叱らなくてはならないシーンもあるでしょう。しかし実際にやってみると、「褒め」で動かすという方法はよく効きますし、ヤル気をそがない話し方でも、十分に行動の改善を促せます。
例)
・好ましい行動をした時には褒める
・好ましくない行動をした場合には、簡潔にリクエストを伝える
・やめてほしい行動に関しては、ルール化して周知徹底をはかる
・ミスを叱る前に、ミスしない仕組みを取り入れる
・抜け漏れに文句を言う前に、ダブルチェック制度を取り入れる
ヤル気をそがない話し方は決して難しくありません。一番難しいのは「なんでこんな気遣いをしてやらなければならないだろう」といった、自分の気持ちとの折り合い、そして怒りのコントロールだったりします。
「あなたのために言っているんだから」そんな言い訳をしたことがある人は要注意。簡単で効果も大きい、ヤル気をそがない話し方をぜひ試してみてください。欲しい結果だけでなく、良好な人間関係が手に入りますよ。