叱り過ぎは部下を無気力にする?
叱り過ぎは部下に悪影響を及ぼす
職場に関するアンケートによると「上司の厳しい指導でヤル気をなくしたことがある」と答えた人はなんと7割以上。指導には注意が必要なのです。
しかしながら「厳しく伝える」「褒める」といった話し方をミックスするのは、上司の話し方の定番になっています。叱りが強すぎた場合「ヤル気をそいでしまう」「無気力にしてしまう」といったリスクがあることを忘れずに、落ち着いて話すことが必要です。
叱り方の残念な事実
「自分は適切に叱っているから問題ない」と思う人もいるでしょう。しかし、どの程度が適切なのかは、残念ながら受け手の解釈によって変わります。コミュニケーションの伝達プロセスでは、特に受信、解釈の段階で心理的なノイズがかかると言われています。
上司と部下といったパワーバランスがあるケースでは、ちょっとした一言が思わぬ解釈をされることも少なくありません。自分は適切に叱っているつもりのあなたも、実は相手のヤル気をそいでいるかも知れません。
ヤル気がなくなる言葉の第一位
アンケートによると、上司から言われたくない言葉の一位は「向いてない」という一言。(2013年アップウェブ調べ、インターネットによる調査)強く叱っているわけではないので、悪気なく言ってしまうこともあると思いますが、言われた方は想像以上に傷つくのだそうです。
このように強く叱ったつもりはなくとも、パワーバランスのある相手に話す言葉には、思っている以上の影響力があります。カチンときた時こそ、軽率な発言をしないように心がけることが大切なのです。
ヤル気をそがない話し方とは
では、どうすればヤル気をそがない話し方ができるのでしょうか。お勧めは、好ましくない行動をした場合には軽微な指導のみにとどめ、好ましい行動の場合には褒めるというやり方です。好ましくない行動をした時の話し方)
「次からは、ここの部分を××してもらえる?」
好ましい行動をした時の話し方)
「今回の○○は良かったね。」
褒めて育てるのが効果的なのは、実は皆さんも、うすうす体感していることだと思います。
でも、それを否定したくなる気持ちって、ありますよね?その意外な理由について次のページでご紹介します。