キャバクラ経験者が総じて持っている、企業が求める「力」とは?
「それではグループで5分ほど意見交換をしてみてください」とあるセミナーで、非常に意見交換が活発で盛り上がっているグループがあった。1人の女子学生を中心にほとんどすべてのメンバーが、時には笑いも交えながらお互いの意見を遠慮せず言い合っている。私はセミナー後に、そのグループの中でキーマンとなっていた女子学生に声をかけ、ある質問をしてみた。
ガイド「今日のディスカッションでの周囲への振る舞いは素晴らしかったね。普段も何か接客関係の仕事してるでしょ?」 女子学生「ありがとうございます。そうなんです、実は……」
与える印象が抜きん出ていた
就活生を支援する仕事をしていると、彼女のようにキャバクラを始めとした水商売経験のある学生と出会うこともある。本人が自らその経験を話す事もなければ、決して化粧が濃い訳でも服が派手な訳でもないが、様子を見ているだけで明らかに他の学生との違いを感じる。そしてガイドの経験則からすると、そうした種類の学生は就職活動で結果を出しやすいように感じる。それはなぜだろう?
さまざまな層の顧客との対話で磨かれるコミュニケーション力
しかし本当に彼女たちは「コミュニケーション力」だけが高いという理由だけで、就活における結果が出せるのだろうか? ガイドは企業の採用担当者向けの研修もしている観点から、コミュニケーション能力の他にもう一つ、今多くの企業が求めている「ある力」が水商売経験を通して培われているのではと考えている。
>その力とは一体何なのだろうか?