好きな人が2人以上……どちらが本物のパートナー?
好きな人が2人以上出来てしまった場合
私が古今東西のパートナーシップに関する書物を調べていて、ある共通することがありました。それは、本当に豊かなパートナーシップを手に入れた人は、必ず試練が訪れているということです。さまざまな種類の試練がありますが、よくあるものがこの「本物と偽物」が同時に訪れるというもの。
強烈に惹かれる異性が、同時期に目の前にあらわれて選択を迫られます。この現象が起きる理由としては、あなたの神聖な部分である超自我が引き寄せる本物のパートナーに対し、心のなかにあるエゴがあなたを本当に幸せにしまいとして偽物のパートナーを引き寄せるためです。
エゴの惹かれやすい、分かりやすく強烈にセクシャリティを感じる偽物のパートナーは、とても魅力的です。しかし、本物のパートナーはどこか懐かしく未来のビジョンがとても頭に浮かびやすい。優しい恋心のような気持ちを抱かせてくれます。このいかんともしがたい状態が、あなたを苦しめます。
どちらでも幸せになれる?
ここで重要なのは、まずどちらを選んでもある程度は幸せにはなれるし、不幸も感じるということです。偽物と本物とありますが、それぞれに長所と短所があるからです。エゴの惹かれるパートナーは、あなたの自尊心を満たします。「こんなに素敵なパートナーが自分にはいるんだ!」と誇らしい気持ちになるでしょう。ですが同時に、どこか「本当にこれで良いのかな?」と後ろ髪を惹かれるような寂しい気持ちを感じるでしょう。
一方であなたの超自我が引き寄せた本物のパートナーは、一緒にいると幸福感も感じますが「もう嫌だ!」と思うような感情を引き起こす場面もしばしばあります。それは、幼少期の両親との関係性を再度体験させるものだったり、自分の至らない点を痛感させられるような出来事だったりします。ですがそれを乗り越えると、これまでにないような繋がりを相手に感じます。
どちらを選んでも苦しみはありますし、喜びも感じます。その程度が深いのか浅いのか、その違いがあるというだけです。
本物のパートナーを選ぶには、チャンネルをどう合わせるか
人生の方向性から選ぶ
分かりやすく具体的に言えばそれは、「自分の望む未来を実現できるようなパートナーの方を選ぶ」ということです。心平穏な未来を望むのであれば、そうした未来を想像しやすい異性をパートナーに選ぶ方が良いということです。
あなたの目の前に、とても美味しそうな料理があったとします。ひとつは和風でもうひとつは洋風。あなたはどちらも美味しそうに見えますが、和風がじつはとても大好きです。そうすると、当然和風の料理を選びますよね。偽物と本物のパートナーも、それと同じことです。
あなたが本来の望む方向性を見失わず、思考のチャンネルをしっかりと合わせれば迷うことはありません。チャンネルを合わせるというのは「自分はこういう人生が良い!」と行きたい未来を明確に決めるということ。パートナーシップについても、同様だということです。
エゴを満たすような表面的なパートナーシップが良いのか、それとも超自我が引き寄せる深い素晴らしいパートナーシップが良いのか。目の前の人がどちらなのか、しっかりと見極めてみましょう。
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