大人リーナには男性と踊ることは、敷居が高いと思われる方もいらっしゃるでしょう。でも、段階を踏めば必ず男性と組めるようになります。そこで男性と組むまでへのステップを考えてみましょう。

大人リーナには男性と踊ることは、敷居が高いと思われる方もいらっしゃるでしょう。でも、段階を踏めば必ず男性と組めるようになります。そこで男性と組むまでへのステップを考えてみましょう。

海外からレッスン講師としていらっしゃる先生の中には 「そんな踊りだと、男性と踊れませんよ!」 などと生徒たちに指導する方がいらっしゃいます。でも、普段のバレエレッスンでは、自分の踊りのことで手一杯で、男性との踊りを意識する機会はあまりないかと思います。そこで、今回は、何をすれば男性と組めるようになるのか。基本的なことを解説します。


ピルエットで必要なこと

■トゥにしっかり立つ
男性講師の指導を見ていると、彼らが必ず使うフレーズがあります。それは、「トゥにしっかり立って!」 です。トゥの先端にしっかりと立てていないと、回転にならないのです。トゥの端に立っていると、重心が定まらないので回しにくいですね。だから、女性が思っている以上に男性講師は、トゥに立てているかどうかを気にします。

男性は女性の足元を見ることが出来ませんから、女性の重心を頼りにウエストを持って回します。ですが、重心が定まらないと、力任せで回すことになり、女性にとっても男性にとっても大変危険なのです。

まずは、トゥにしっかり立てることを目指しましょう。

■ピルエット前のプリエをゆっくり行う
一人で踊るときは、自分がどのタイミングで回ろうとしているのかわかるので、何も気にしないでプリエをしますよね。ですが、男性と組むとなるとそうはいきません。女性がどのタイミングで立ち、そして回るのか男性はわからないのです。ですから、合図を送る必要があります。「私、今から回るわよ!」 という合図。

男性と組んだ経験が浅い人の中には、プリエをさっさと済ませてすぐに立ってしまう方がいます。これだと、男性は準備のタイミングがつかめず、サポートが遅れることがあります。これも危険。

ピルエット前のプリエはゆっくり余裕を持って行い、呼吸を整えてから一気に立ちましょう。これで男性に確実に合図が送れるようになります。普段のレッスンでも男性に合図を送ることを心がけてみてください。


男性のサポートでピケで立つ

■男性の肩に重心をかける
男性が前で待っていて、女性が男性の肩と腕をつかんで立つピケ・アチチュード。とても優雅なポーズですよね。この優雅なポーズを可能にするには、ちょっとしたコツがあるのです。

男性の肩と腕なら、どちらが強いと思いますか? そうです、もちろん肩です。その肩に女性が体重をかければ何の問題もないのですが、男性の腕にのしかかるように立つ方がいます。そうすると、テコの原理で余計に力が必要になります。もちろん支えることは出来るのですが、腕が疲れてしまいますね。

反対に肩だと、男性の体幹に重心をかけることになるので、さほど疲れません。この方が男性も余裕を持って女性と踊ることができます。ピケで立った後のプロムナードも優雅になることでしょう。

腕にはのしかからず、肩に体重をかけましょう。肩をバーだと思ってください。バーをつかんでバランスをとるのとまったく一緒です。男性の肩をバーだと思って……。

■立つ前はプリエを大事に
こちらもピルエットと同じですが、プリエでしっかり呼吸を整えておかないと、男性に負担がかかります。どういうことかというと、プリエを急ぐと重心移動がしっかりと出来ないので、男性に覆いかぶさるように立ってしまうことがあるのです。そうすると男性は女性を支えきれません。男性を押すように立ってしまうのです。これだといくら強靭な体を持った男性でも音を上げてしまいます。

プリエをゆっくりと行い、自分の重心をしっかり感じながらピケに立ちに行ってください。そうすれば本当に優雅に立てるはずです。


まずは、このピルエットとピケの立ち方をマスターすれば、男性とのアダージオを存分に楽しめると思います。普段のレッスンで気をつけられることばかりですので、ぜひ実践してください。普段のレッスンの延長にアダージオが在ることをお忘れなく!