その一方で、赤は目立つ色、派手な色であることから、苦手意識を持つ人も少なくありません。しかし、ひとくちに赤といっても、さまざまな赤があります。
そこで、4つの異なる赤の色見本をつかったウェブアンケート「赤の印象評価アンケート」を行い、それぞれのイメージの違いを探ってみました。まだ、アンケートは継続していますので、アンケートをご覧になっていない方は、ご回答いただいてから、解説をお読みいただけたらと思います。
【CONTENTS】
Page1:色彩心理の基本をおさえよう
Page2:4つの赤から連想されるキーワード
Page3:小物で取り入れる「赤」
Page4:主役になれる「赤」のワンピース
色彩心理の基本をおさえよう
アンケートの集計期間は、2014年4月9日~2014年8月22日。有効回答数は609です。それでは、アンケート結果を見ていきましょう。■2つの赤のうち、「軽い」のはどちら?
この質問でご覧いただく赤は、真紅(7.3R 4.8 / 14.9)とピマン(5.9R 3.8 / 13.3)です。()の中は、参考マンセル値(色相、明度、彩度)です。
真紅とピマンは、どちらもオレンジ寄りの赤。明度(明るさ)に違いがあります。色の軽重感は、明度(明るさ)と関連関係があるといわれ、明るい方が軽く、暗い方が重く感じられます。このアンケートでも、92%の方が、明度の高い真紅を選んでいます。
■2つの赤のうち、「冷たい」のはどちら?
この質問でご覧いただく赤は、ピマン(5.9R 3.8 / 13.3)とルビー(2.9R 3.8 / 14.3)です。ピマンはオレンジ寄りの赤で、ルビーは紫寄りの赤。明度(明るさ)の度合いはほぼ同じです。
色相(色み)は、見た目の温度と相関関係があるといわれ、赤の場合はオレンジ寄りの方が暖かく、紫寄りの方が冷たく感じられます。このアンケートでは、83%の方が、紫寄りのルビーを選んでいます。暖色の赤の中にも寒暖感があり、より冷たく感じられる赤があります。
■2つの赤のうち、「華やか」なのはどちら?
この質問でご覧いただく赤は、ルビー(2.9R 3.8 / 14.3)と苺色(0.7R 3.9 / 13.0)とです。ルビーと苺色はどちらも紫寄りの赤です。明度(明るさ)の度合いはほぼ同じで、彩度(鮮やかさ)に違いがあります。
鮮やかさは、地味派手感と相関関係があるといわれ、鮮やかな色は派手な印象を、鈍い色は地味な印象を与えます。このアンケートでは、82%の方が、彩度の高いルビーを選んでいます。
■色彩心理の基本とパーソナルカラー
今回のアンケートでは、軽いー重い、冷たいー暖かい、華やか(派手)ー穏やか(地味)という、色彩心理の基本について、ご回答をお寄せいただきました。この3つの指標は、パーソナルカラーとの関連があります。
※パーソナルカラーとは、その方に似合う色のこと。下記の記事で、4つの基本タイプについて解説しています。
20秒で診断!パーソナルカラー(似合う色)診断 女性編
スプリングタイプとサマータイプの方は、軽い色の方がお似合いになります。オータムタイプとウィンタータイプの方は、重い色の方が得意です。
サマータイプとウィンタータイプの方は、ブルーベースと呼ばれるように、冷たい色の方がお似合いになります。スプリングタイプとオータムタイプの方は、イエローベースと呼ばれるように、温かみのある色の方が得意です。
スプリングタイプとウィンタータイプの方は、華やかな色の方がお似合いになります。サマータイプとオータムタイプの方は、穏やかな色の方がお似合いになります。
次は、4つの赤の人気投票の結果と、それぞれのイメージを見ていきましょう。