損害保険/火災保険・地震保険を比較しよう

火災保険の商品比較(2014年9月)(2ページ目)

火災保険の比較表やランキングをチェックする際、見積もりを出す条件を極力合わせる必要があります。火災保険は自由化がかなり進んでおり、以前ほど同じような内容ではありません。各社の火災保険を比較し、それぞれの特徴を解説します。

平野 敦之

執筆者:平野 敦之

損害保険ガイド

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各損害保険会社の火災保険のポイント

火災保険を比較してみましょう。

火災保険を比較してみましょう。

以下、前ページの火災保険の比較一覧に沿って、各社の火災保険の特徴を補足説明します。

●タフ・すまいの保険(あいおいニッセイ同和損保)
補償内容の異なる3つのプランから選択し、 必要に応じて水災・風災・雪災・雹災の免責金額を変更することができる火災保険。評価済み保険を導入。

●スイートホームプロテクション(AIU)

火災・落雷・破裂・爆発を基本にそれ以外の補償を選択する火災保険。水災の補償は3つのプランから選択、支払い条件の複雑な水災補償について損害額の100%を補償するプランがあるのも特徴。他社に比べて割引制度が多い。地震が原因の火災を上乗せする特約もある。

●セコム安心マイホーム保険(セコム損保)
ホームセキュリティ割引を適用することが可能で火災保険料が約13~31%軽減される。ホームセキュリティのシステムを導入している建物には相性がいい。補償プランは全部で3つある。

●じぶんでえらべる火災保険(セゾン自動車火災)
火災、落雷、破裂・爆発を基本補償にその他補償を自分で選択する火災保険。補償を減らす場合は保険料だけでなく、要不要をよく検討することが必要。オンライン見積もりに補償ごとの保険料の内訳がでるので参考になります。9月1日より保険期間を最長10年に変更。

●THE すまいの保険(損保ジャパン日本興亜)
2014年9月1日からの合併新会社。評価済保険の導入により、契約金額を限度に損害が補償。地震火災特約を付帯することで、地震が原因の火災の損害を地震保険とあわせて最大で火災保険金額の100%にできる。

●トータルアシスト住まいの保険(東京海上日動)

すべての補償に共通する免責金額を共通設定します(ゼロも可能)。事故防止アシスト、メディカルアシスト、緊急時助かるアシスト、住まいの選べるアシストという4つのアシスト付き。超保険の場合には、地震災害の補償を100%にできる補償を付帯可能。

●住宅安心保険(日新火災)
他社と異なり、プランは一つのみ。不要な補償を削除していくことで自分に合った設計をする火災保険。免責金額の一律設定などはできない。

●未来住まいる(富士火災)
補償の異なるプランが6つあり、そこから選択。オプションの未来住まいるG3(個人賠償責任特約、類焼補償特約、法律相談費用及び弁護士費用等担保特約)を付帯すると日弁連弁護士紹介サービスが付帯。

●GK すまいの保険(三井住友海上)
住まいやライフスタイルに応じたプランが複数用意されており、その中から自分に合ったプランを選択する火災保険。補償内容を充実させる特約も多数あるのも特徴。

こうしてみると、火災保険もだいぶ変わってきているのが分かります。AIUやセゾン自動車火災のように補償を選んで付けるタイプ、日新火災のように不要な補償を特約で削除していくタイプ、複数のプランから選択するタイプ(これが最も多い)。おおむねこの3パターンのいずれかです。

ただし、どの商品でも、一つ一つの補償を付けたり外したりできるわけではありません。例えば風災・雹災・雪災は通常、補償として一つです。風災は必要だが、雹災や雪災は不要というような選択はできません。沖縄に住んでいるから雪災は不要だが風災がほしい、ということはできないのです。

また、免責金額の設定もかなり自由に設計できるようになっています。保険料を節約したいなら、細かい修理は自分でする前提で、免責金額の設定を検討するといいでしょう。

こうした考え方は今後、ほかの損保商品でも増えていくことが予想されます。火災保険も自由化が進み、個々の住居のリスク環境を考慮して補償を選べるようになりつつあります。近年予想もしない自然災害の被害が増加しています。予想できない災害も多いですが、過去の災害状況や国交省のハザードマップなども利用して、火災保険の設計に役立ててください。

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