ダウンロード販売における任天堂の悩みはなんだったのか?
だるめしスポーツ店は、ゲームの中でそのゲームの値引き交渉ができるという、面白いタイトルでした
また、そもそもニンテンドーeショップでの買い物を楽しくする、なんどもアクセスしたくなる場所にするために、月替わりオススメソフトキャンペーンや、週刊ダウンロードランキングなど、ニンテンドーeショップ内でのコンテンツ充実をはかる、というようなこともしています。
さらに面白い例で言えば、「だるめしスポーツ店」というタイトルにおいて、ゲームの中でゲームのキャラクターとした値引き交渉が、実際のゲームを買う値段に反映される、なんて面白いアイデアもありました。
それでも、足りない
ニンテンドーeショップは、広い層のユーザーに頻繁にアクセスされる場所には、なかなかなりません
それでもです、まだまだ頻繁にニンテンドーeショップにアクセスして、新しい面白そうなゲームはないかとチェックして、ダウンロードする、そういう消費行動をとる人はそれ程多くないでしょう。まだまだ、ニンテンドーeショップはユーザーにとって、いつも目にする場所ではないですし、欲しいゲームがあるからわざわざアクセスする場所だと思います。
一方、Amazonです。インターネットで何かを検索すれば必ずと言って良いほどその姿を現し、個人や企業を問わずあらゆるインターネット上のメディアで広告が張られ、消費者の購買行動に密着している世界的な企業。
ニンテンドーeショップにクレジットカードを登録するのは面倒でも、Amazonでの買い物は日常で、何の抵抗もなく数回クリックしてショッピングを済ませるという人はいくらでもいるでしょう。
論理的に考えれば、ニンテンドーeショップで全てを済ませた方が手間はかからないように思えるかもしれません。しかし、それはゲームを中心に考えた場合です。
何かの買い物のついでに、インターネットで見てちょっと気になったから、思わず買ってしまった、そんな風にユーザーに購買のきっかけを与え、すぐさまそれをアクションに結び付ける導線作りにおいて、ニンテンドーeショップはAmazonにほとんどかなう要素が無いのです。
であれば、手を組んでAmazonの中で売るという選択は、それほどおかしいことではありません。