ブーランジュリ ル・シュクレクールのリニューアル

この春、日本橋のコレド室町のレストラン、LA BONNE TABLE(ラ・ボンヌ・ターブル)で、大阪のル・シュクレクールの岩永歩さんのパンに出合いました。
ラ・ボンヌ・ターブルに日々、直送されるパン

ラ・ボンヌ・ターブルに日々、直送されるパン

よく焼きこまれた香ばしいクラストに包まれた生地が料理と同じくらい生き生きと、息づいているのを感じました。それは料理のためのパンでした。このパンをつくるひとの話が聞いてみたい、と思い、この4月で10周年を迎え、大きなリニューアルをしたというル・シュクレクールを訪ねました。
ブーランジュリ ル シュクレクール

ブーランジュリ ル シュクレクール

岩永さんは関西のさまざまな業態の店でパンを焼き、エリック カイザーさんとの出会いから渡仏。そして大阪の地元、吹田で2004年、ブーランジュリ ル・シュクレクールを開店します。
バゲットとバタール

バゲットとバタール

東京ではカイザーやPAUL、VIRONなどのブーランジュリが続々オープンし、フレンチスタイルに注目が集まっていましたが、郊外の個人店であんパンやメロンパンのない本格ブーランジュリは当時、めずらしかったのではないでしょうか。
ル シュクレクールのショウケース

ル シュクレクールのショウケース

ル・シュクレクールで岩永さんはフランスで出合ったパンを表面的に商品化するのではなく、フランスで魅せられた店の空気感、その背景にある食文化を自らのパンを通して表現しようと試みます。
岩永歩さん

岩永歩さん

それはつまり、パンとはフィリング(生地に包まれたクリームや餡など)如何ではなく小麦の生地を味わうもの、料理の皿ともなる食べものであることを伝え、食べてもらおうとする日々でした。10周年のリニューアルでは、そうしたパンを愉しむ人々が集える場の提供をし、食の価値を伝える情報発信源として店を機能させることに。
カフェコーナー

カフェコーナー

ベッドタウンで子供連れのお客さんも多いという場所柄、その場はカウンター4席、テーブル6席のカフェコーナーとして店内に設えられました。