歌舞伎/歌舞伎関連情報

特別展「江戸妖怪大図鑑」に歌舞伎を観た!(3ページ目)

太田記念美術館で、2014年9月25日まで開催されている「江戸妖怪大図鑑」がおすすめです。総展示数は約270点!歌舞伎に関わる浮世絵もたくさん展示されています。妖怪ウォッチに夢中な子どもも、ゲゲゲの鬼太郎に慣れ親しんだママも、ぜひ行ってみて、歌舞伎と関係の深い浮世絵の魅力を味わいましょう。

宗像 陽子

執筆者:宗像 陽子

歌舞伎ガイド


ユーモアあふれる浮世絵も!

さて、「江戸妖怪大図鑑」では、おどろおどろしい、子どもがちょっと怖がりそうな絵も多いけれども、楽しい絵もたくさん!

たとえば、縁側に干してある手ぬぐいをお化けだと勘違いしてビックリ仰天している「東海道五十三対二川」(歌川広重)・「浮世道中膝栗毛」(歌川国貞)(2部)も愉快ですし、男の子なら、おならでカッパを撃退している絵「深川木場川童臭気に辟易」(月岡芳年)に大うけすること、まちがいなしです。(残念ながらこの絵は、第1部で展示されたものでしたので、現在は展示されていません!下画像の下の部分)
049-1

月岡芳年 「東京開化狂画名所 柳橋書画会画工の狼藉 深川木場川童臭気に辟易」 (太田記念美術館蔵/ 7月1日~27日

平清盛炎焼病之図(月岡芳年)(2部)は、まるで劇画のような生々しさです。見る人に高熱にうなされる苦しさが迫ってきます。
131

月岡芳年  「平清盛炎焼病之図」(太田記念美術館蔵/ 8月1日~26日展示)

「大物裏平家の亡霊」(歌川国芳)(2部)の黒々とした海の背景に映る亡霊は、ディズニー映画「ファンタジア」の中の「はげ山の一夜」における亡霊を見るようでもあります。
260712

歌川国芳「大物浦平家の亡霊」(個人蔵/8月1日~26日展示)

緻密で繊細な筆のタッチに、大胆な構図とストーリー性。
リアルに、時にはオーバーに。
そのパワフルな絵の数々は、観る人が子どもであっても大人であっても、心に響くものを与えずにはおかないでしょう。
260708

葛飾北斎「百物語 お岩さん」(中外産業 原安三郎コレクション/8月1日~8月26日展示)

太田記念美術館> 
・住所:渋谷区神宮前1-10-10
・TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
・特別展「江戸妖怪大図鑑」は2014年7月1日(火)~9月25日(木)
第1部「化け物」は終了。第2部「幽霊」8月1日(金)~8月26日(火)第3部8月30日(土)~9月25日(木) 第1部、第2部、第3部で全点展示替え
・開館時間10:30~17:30(入館は17:00まで)
・休館日:毎週月曜(9月15日は開館、9月16日は閉館、8月27日~8月29日は閉館)
・入館料:一般900円 大高生600円 中学生以下無料 ※リピーター割引あり。(会期中2回目以降鑑賞の場合、半券の提示で200円割引)
・アクセス:JR山手線原宿駅(表参道口)より徒歩5分、東京メトロ千代田線・副都心線明治神宮前駅(5番出口)より徒歩3分


【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で歌舞伎関連の商品を見るAmazon で歌舞伎関連の商品を見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます