パン/パン屋さん取材レポート(西日本)

ル・プチメック、大丸京都店の新スタイル(3ページ目)

2014年6月、大丸京都店地下食品売り場にル・プチメックがオープン。店頭でお客さんの心を奪ったのはベーグルとドーナツでした。人気店ル・プチメックの今をお伝えします。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

アメリカンスタイルの理由

カフェというよりコーヒーショップ

カフェというよりコーヒーショップ

もちろん、バゲットや柚子と栗のセーグルなどいつも人気のパンも売れていますが、西山さんが仕掛けた楽しいリング旋風は見事にお客さんを巻き込んだ様子。

現在はようやく落ち着いてきたものの、開店当初の2週間はこれがいくら作っても追いつかないほどのお祭り騒ぎ。ドーナツ1000個、ベーグル800個と売れていたのだそうです。
ル・プチメックならではのドーナツ

ル・プチメックならではのドーナツ

リングのかたちはわかりやすく食べやすい。そして生地やトッピングが本物志向でバリエーションは無限大ときたら、ヒットは当然のことに思えてきます。
英語表記の黒板メニュー(横に日本語版も有り)

英語表記の黒板メニュー(横に日本語版も有り)


ドーナツとベーグルによってひろがった新しいル・プチメックのイメージ。店構えもそういえばブランジュリーというよりベーカリー、カフェというよりコーヒーショップ。壁には他のル・プチメックと同様、黒板メニューが掲げられていますが、そこはフランス語表記ではなく英語表記になっています。なぜアメリカンスタイルだったのでしょうか。
アメリカンマフィンも魅力を放つ

アメリカンマフィンも魅力を放つ

そのきっかけは以前、レフェクトワール出店のために視察したLA、その後プライベートで出かけたパリにありました。

「パリもアメリカにやられている、と感じました。フランスではこれはこうでなくてはいけないという伝統による足枷があるかもしれないけれども、アメリカはよくいえば自由だったんです。世界経済の影響もあると思いますけど、LAもNYもパリも東京も、今は余計なところに装飾をせずにシンプルで質実剛健なのが良くなってきているんだと思います」
ハード系は朝、一歩遅れて店頭に並ぶ

ハード系は朝、一歩遅れて店頭に並ぶ

最後に、この店について何かひとこと、というと西山さんはこちらをキッとみて「どや!」と言い、「……という感じはぼくにはないんです。ただ、おもしろがってもらえたら、と思うんです」と笑いました。
愉しんで、というメッセージを感じる

愉しんで、というメッセージを感じる

いまは秋以降にオープン予定の小さな小さなプチメックと「レフェクトワール京都」及びセントラルキッチンを建築中。それで思い描くル・プチメックの関東と関西の分布バランスがちょうどよくなる、のだそうです。今後も目が離せないル・プチメックです。

ル・プチメック大丸京都店

ル・プチメック大丸京都店

■ル・プチメック大丸京都店
住所: 京都市下京区四条通高倉西入立売西町79
電話: 075-211-8111
営業時間: 10~20時
定休日: 大丸京都店に準ずる
地下鉄烏丸線四条駅より徒歩2分

【関連サイト】
ル・プチメック公式サイト

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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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