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追悼ロビン・ウィリアムズ傑作選(2ページ目)

2014年8月11日に急逝した俳優ロビン・ウィリアムズ。日本でも人気があり『いまを生きる』『レナードの朝』『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』など名作揃いです。今回は名優ロビン・ウィリアムズを悼んで、ロビン・ウィリアムズ映画傑作選をお届けします。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド


必見!ロビン・ウィリアムズの隠れた名作

『ガープの世界』(1982年度作品)
ジョン・アーヴィングの原作の映画化。小説家ガープ(ロビン・ウィリアムズ)の半生を描いたブラックな味わいの喜劇です。看護師の母が入院患者を襲ってできた子供がガープ。もう出生からして「えー!」というガープの人生はもちろん一筋縄ではいきません。風変りな母親を筆頭に、ガープは女性に振り回される人生を歩んでいくのです。
出生、家族、恋愛、性などいろいろな要素がブラックユーモアに包まれてガープの目線で描かれていきます。女性たちにけっこう痛い目に遭わされるガープですが、生まれたときから変わった母に育てられたので免疫があるのか、淡々としているのがおかしいやら気の毒やら。妻の裏切りも相当なものですからね。とんでもない出来事をすべて受け止めるガープを演じるロビン・ウィリアムズの受けの芝居が素晴らしいです。

監督:ジョージ・ロイ・ヒル 出演:ロビン・ウィリアムズ、メアリー・ベス・ハート、グレン・クローズ、ジョン・リスゴー、ヒューム・クローニン、ジェシカ・タンディほか


『フィッシャーキング』(1991年度作品)
過激なトークが殺人事件を誘発したと言われ、失脚したDJジャック(ジェフ・ブリッジス)は暴漢に襲われそうになったところホームレスのペリー(ロビン・ウィリアムズ)に救われます。聖杯を探しているというユニークなペリーとジャックの友情を描いた物語。
悲しい過去を持ったペリーの純粋ゆえに心を病んでしまう様をユーモアを交えて見せていくロビン・ウィリアムズの演技が心に染みる! 片思いの女性に告白するときのドキドキモジモジ感は中学生男子みたいで、中年なのにかわいいんですよ。ジェフ・ブリッジスとの相性もバッチリで、傷ついた二人が傷をなめ合うのではなく前を向いて歩む姿が本当に素敵です。

監督:テリー・ギリアム 出演:ロビン・ウィリアムズ、ジェフ・ブリッジス 、マーセデス・ルール、アマンダ・プラマーほか

※次のページでは、芸達者なロビン・ウィリアムズのマシンガントークと女装が楽しいコメディをご紹介。
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