アーティザンガーデン部門 銀賞
・(株)竜門園(宮城県)“来福招龍”
人々が抗うことのできなかった天災・東日本大震災を経て、自然への畏怖を龍神という存在に見立てた作品です。自然には災いもあるけれど、たくさんの恵みをもたらすのも自然の力。この庭には、龍神に福を招いてほしいという願いも込められています。スレート瓦を利用したという龍のウロコは、なかなかのアイディアですね。
・(株)みちのく庭園(青森県)“~創庭~ 明日へのデザインを創造する空間”
そこにいるだけでアイディアが湧いてくる、自らとともに成長していく庭をデザインコンセプトにした作品。
大きな石の階段と、その上に設けられた変わった形の東屋が目を惹きます。天井が高いと人はよりクリエイティブになるそうですが、東屋の天井も高くとられていて、そこに丸く開けられた穴はポコポコと湧き立つ発想の泡沫でしょうか。
こちらは別角度から見た作品。木々の葉のさやめきも心地よさそうです。
アーティザンガーデン部門 金賞
今回の全日本フラワー&ガーデン選手権アーティザンガーデン部門で、栄えある金賞に輝いたのは、こちらの作品!(株)いずみガーデン(北海道)“過去の中に探す未来”
背景の壁にはめ込んだ鏡が、庭に奥行きと広がりをもたらしている作品です。鏡を使ったアイディアは過去の様々なショーでも見かけたことがありますが、鏡面の大きさもさることながら、これほど効果的に使われているのを見たことはありませんでした。
庭に背を向けて設置されたベンチには、過去をそして自らを振り返る、そんな意図が隠されています。
北海道から岩手へ、泊まりこみでの作業は予想していた以上に大変だったとのこと。その苦労も報われましたね。
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